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国内乗用車8社が27日まとめた10月の国内生産実績(速報値)は合計で前年同月比7.1%減の
76万6782台となり、4カ月連続で前年実績を下回った。4月の消費増税後に国内販売の回復が遅れて
減少幅は8月(6.9%減)や9月(3.3%減)より拡大。増税後で最大の落ち込み幅を記録した。
国内生産はスズキ(7269)と富士重工業(7270)を除く6社が前年割れとなった。
減少率が2割超と最大なのは三菱自動車(7211)。2013年6月に発売した軽自動車「eKワゴン」の
新型車効果の一巡が響いた。マイナス幅が2番目のホンダ(7267)は16.2%減。
13年9月に全面改良した小型車「フィット」の反動減のほか、同車の相次ぐリコール(無償修理・回収)で新型車の
投入が遅れたことも減少の一因となった。トヨタ自動車(7203)と日産自動車(7201)も前年実績を下回った。
海外生産は4社がプラスとなり、8社合計では1.6%増の154万6969台だった。マツダ(7261)は増加率は8割を超えた。
1月からメキシコ工場が稼働したほか、中国で現地生産の新型車を相次いで投入した効果が出た。
北米や欧州などで増産したトヨタは海外生産が単月として過去最高、米国やメキシコで販売好調な日産自も10月として最高を記録した。
半面、タイが苦戦したスズキや、インドネシアで減産したダイハツ工業(7262)は前年実績に届かなかった。
中国の生産が14.9%減ったホンダは海外生産が9カ月ぶりに前年割れした
中国は「多目的スポーツ車(SUV)の競争激化の影響を受けた」(広報担当者)という。タカタ(7312)製の
エアバッグ搭載車の大規模リコール問題を巡っては、各社とも新車生産については「国内外ともにいまのところ大きな影響は出ていない」という。
この結果、8社合計の世界生産台数は1.5%減の231万3751台となり、13年8月以来1年2カ月ぶりに前年実績を下回った。
増税後は国内の低迷を海外の増産で補う構図が目立ったが、10月は国内生産の落ち込みが大きく、国内外を合わせた世界生産もマイナスとなった。
輸出はスズキと三菱自、富士重を除く5社が前年実績を下回り、8社計では2.6%減の37万943台だった。
生産の現地化が進む流れを受け、11カ月連続で前年割れとなった。
【10月の生産・輸出・販売実績】
国内生産 海外生産 輸出 国内販売
トヨタ 271285 529970 157645 122022
(▲6.4) (3.3) (▲3.8) (▲9.5)
日産自 73111 389286 37070 41266
(▲10.0) (1.3) (▲25.5) (▲19.2)
ホンダ 75994 326633 2767 59144
(▲16.2) (▲0.6) (▲75.7) (▲9.5)
スズキ 89468 147482 14010 58088
(10.0) (▲11.4) (14.1) (6.0)
三菱自 49103 56770 33720 6415
(▲24.4) (▲2.5) (9.8) (▲35.5)
マツダ 81476 47254 68257 17374
(▲12.9) (83.3) (▲4.7) (7.8)
ダイハツ 58586 26799 640 48028
(▲7.8) (▲13.8) (▲18.3) (6.3)
富士重 67759 22775 56834 11542
(13.3) (42.4) (40.0) (▲4.9)
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合計 766782 1546969 370943 363879
(▲7.1) (1.6) (▲2.6) (▲6.5)
URLリンク(www.nikkei.com)
車8社国内生産、10月7.1%減 増税後マイナス幅最大