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2014年11月26日 21時30分 日刊サイゾー
小学4年生になりすまし、安倍晋三首相の衆院解散をちゃかした件が話題を集めている。「どうして
解散するんですか?」というサイトを立ち上げ、速攻でバレて炎上してしまったのだ。事の是非はさて
おき、身元バレと炎上の経緯をチェックしてみよう。
11月20日、ウェブサイトが公開、同時にTwitterアカウントも作成された。手書きふうの「しつもんです。
」という意見が公開され、Twitterで拡散を始めた。しかしサイトが立派すぎて、一目でプロの仕業とい
うことがわかる。サイトは「why_kaisan」の独自ドメインを取得しており、Twitterにはハッシュタグを付け
ている。ホームページにはアクセスカウンターのような数字があり、賛同した人が「(どうして解散する
のか)わかんない!」ボタンを押すと、数字が増えるような仕組みもあった。アクセスカウンターの数字
は200万以上だったが、実はこの数字はランダムに表示されるデタラメなものだった。さらに、ツイート
は政治家宛てに発信されるスパムになっていた。とどめは、ウェブサーバーにAmazon Web Sericesを
利用している点。
有名人に片っ端から拡散希望のツイートを飛ばし、民主党マスコットの民主くんや蓮舫議員がリツイ
ート。一気に拡散してしまった。当然、「大人の仕業だろ」というリプライが飛ぶが、ここで致命的に方向
を誤った。バレた、と思ったのなら「はい、私は○○です。啓蒙するために、このサイトを作りました」と
認めてしまえばよかったのだ。それなのに、「大人ってよくわからないや」ととぼけたのが、泥沼の始ま
り。
結局、ドメインの登録情報をチェックすると、あるNPO法人の名前が出てくる。そして、ウェブサイトに
掲載されている画像のメタデータに、制作者の名前が見つかる。これは、画像編集ソフトによっては自
動で付いてしまうものだ。ドメインの取得代行業者を使ったり、後でメタデータを削除しておけばよかっ
たのだが、なかなか細かいところまでは気が回らないもの。ここでギブアップして謝罪。NPOの代表を
辞任することになった。
しかも、謝罪文(URLリンク(why-kaisan.com))で、4000万PVを集めたこと、みんなが政治に興味を持って
くれてホッとした、と述べるなど、まったく反省していない様子を見せたため、さらに炎上している。炎上
マーケティングを仕掛けたと見る向きもあるが、大失敗に終わったと言っていい。確かに注目は集めた
ものの、本人叩きがエスカレートしてしまったのだ。さらにダメ押しで、首相のFacebookで「最も卑劣な
行為」と批判された。これは、ざくざく燃料を追加した本人たちにも原因があるし、そもそも燃え上がり
やすい政治ネタという理由もある。しばらく表立った行動をするたびに、今回の話題が付きまとうことだ
ろう。
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引用元:ライブドア・ニュース URLリンク(news.livedoor.com)