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「それって詐欺？」タクシー運転手、会話で直感
タクシーに乗った客との会話で運転手が機転を利かせ、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、
岡山県警美咲署は２０日、有本観光バス（同県美咲町錦織）に感謝状を贈った。
同署によると、タクシー車内で被害が食い止められたのは県内初という。
発表によると、１０月２２日午後、金融機関に向かう女性（８２）を乗せた
運転手芦田久司さん（６４）が、女性の「定期を解約して知人に２００万円を貸す」との言葉に詐欺と直感。
説得したが聞き入られず、そのまま自宅まで送った。
その後、芦田さんは会社の配車担当に女性からの電話に注意するよう連絡。間もなく女性からタクシーの
手配電話があり、「コンビニから送金する」という女性を運転手の有本整司さん（２７）が
警察に相談するよう促し、美咲署に同行した。
女性は「宝石購入のために名義を貸してほしい」などという電話を受け、現金を宅配便で送ろうとしていたという。
同署で宮本保署長から感謝状を受け取った芦田さんは、「声を掛けたことと、会社内の連携がよかった」と振り返り、
有本さんも「小さな町だからできたと思う」と語った。
同署管内では昨年、高齢者を狙った同様の詐欺事件が５件発生し、被害総額は約４０００万円に上る。
同署は「金を要求する不審な電話があれば、迷わず警察に相談してほしい」と呼び掛けている。
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