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(>>1の続き)
◇靖国参拝、中国なお警戒
中国側はこれまで、安倍首相が靖国神社に参拝しないことを首脳会談実現の条件の一つにしてきた。しかし、首相は7日夜、BSフジ
の番組で合意文書について「個別の問題を含むものではまったくない」と述べ、「政治的困難の克服」は参拝しないという約束ではない
ことを強調した。この第2項は「若干の認識の一致をみた」との表現にとどまり、日中の溝がなお深いことをうかがわせている。
首相には、他国に強制された形で参拝を見送る考えは毛頭ない。「歴史を直視し、未来に向かう」ことに関しても、同番組で「当然のこと。
われわれもずっとそう言ってきた」と受け流した。
一方、中国側は、首脳会談をした後に首相が参拝すれば、習主席のメンツが丸つぶれになると警戒する。合意文書を受けて
「政治的障害」の克服でいくらかの共通認識を得たと発表し、明言は避けつつも靖国問題を強くにじませた。「島の問題は衝突
しないようにコントロールすれば済むが、歴史問題は譲れない」(中国人学者)と首相への不信感は根強い。
北京市内で7日行われた日本の外務省による記者会見には中国人記者ら数百人が出席し、「安倍首相は靖国神社に参拝しないのか」
などと相次いで質問。関心の高さをうかがわせた。
王毅外相はAPECを前に「すべての客人に必要な務めを果たす」と述べ、習主席と首相の会談に含みを持たせていた。ただ、
中国外務省の秦剛(しんごう)報道局長は7日、首脳会談開催で日中が一致したという日本の報道の確認を求められ、「実際の行動で
双方のリーダーが接触する環境を作り出すよう希望する」と答えるにとどめた。接触という言葉を使ったことに、中国側の慎重な態度が
にじむ。
とはいえ、隣国の首脳同士が長く会談できないという異常事態は、解消される。政府筋は「日中どちらが勝ったという話ではない。
外交折衝とはそういうものだ」と合意文書を総括した。
(終わり)