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円安で輸入の生鮮食料品値上がりも
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
NHK 11月4日 17時53分
円安の影響で都内のスーパーでは、野菜や肉など生鮮食料品を中心に一部の輸
入品が値上がりしています。
このうち、オーストラリアから輸入しているアスパラは100グラム120円
で、去年の同じ時期に比べて3割ほど高くなっているということです。
また、オーストラリアやカナダから輸入している牛肉や豚肉も、円安の影響で
仕入れ値が2割から3割値上がりしています。
このため、このスーパーでは販売価格を値上げしない代わりに、1パック当た
りの量を減らすなどの対応を取っているということです。買い物に訪れた70
代の女性は「特に野菜が高くなっていると思います。毎日消費するものなので、
月末にまとめて計算すると驚くような値上がりになっています。消費税率も上
がったので安いときにまとめ買いするなどの工夫をしています」と話していま
した。
スーパー「アキダイ」の秋葉弘道社長は、「今の時期は夏野菜が終わり、仕入
れ先を国産から輸入品にシフトする時期になっていて、消費者に人気の高いカ
リフォルニア産のグレープフルーツなど今後値上がりする商品が出てくる。円
安によって安くなっている商品はなく、今後の影響が心配だ」と話していました。
◆専門家「円安は副作用のほうが先」
円安が家計に与える影響について第一生命経済研究所の永濱利廣主席エコノミ
ストは、「いちばん早く影響が出てくるのはガソリン価格だと思う。ただガソ
リン価格は、原油価格が下がっているので表面上の数字はそれほど上がらない
可能性もある。少し時間がたってくると輸入関連の食料品や輸入ブランド品の
値上がりに結びつく可能性は高い」と話しています。
一方、円安のプラスの影響について輸出企業を中心に業績の改善が進めば、賃
金の増加に結びつく可能性があるとしたうえで「収入が増加するまでには時間
がかかるため、目先は円安に伴う副作用の方が先に出てくるだろう。来年10
月から消費税率を10%に引き上げることになれば、さらに家計の負担が増す
ことになり、先行きを注意深く見る必要がある」と指摘しています。