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15年のユーロ圏GDP、1・1%増に下方修正
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読売新聞 2014年11月04日 20時01分
【ブリュッセル=三好益史】欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は4
日、秋季経済見通しを発表した。
2015年のユーロ圏19か国(リトアニアが15年1月から導入)全体の
実質域内総生産(GDP)は1・1%増にとどまる見込みで、前回5月の予測
(1・7%増)から下方修正した。EU28か国全体の成長率見通しも1・5
%増と、前回予測(2・0%増)を見直した。
低い成長率の原因について、欧州委のカタイネン副委員長は4日の記者会見
で、世界経済の成長鈍化や、ウクライナ情勢を巡るロシアとEU双方による制
裁など「地政学上のリスク」を指摘した。各国別では、ドイツやフランスなど
主要国に加え、ロシアによる農作物の輸入禁止の影響が大きくなっている東欧
諸国の多くも下方修正された。
欧州では、欧州経済危機以降、高い失業率などを背景に経済回復が遅れてい
る。物価が下落するデフレへの懸念も強まっており、欧州中央銀行(ECB)
が6月にマイナス金利を導入するなど景気刺激策を実施している。ただ、ユー
ロ圏の物価上昇率の見通しも15年は前年比0・8%のプラスで、前回(プラ
ス1・2%)から引き下げた。2年連続で1%割れとなる見通しだ。
一方、今回初めて公表した16年の成長率は、ユーロ圏で1・7%、EU全
体で2・0%になるとみられている。