14/11/05 08:29:01.60 TD43vMFe0
>>1
共産主義はもともと「憎しみの哲学」だから。 ヒューマニズムの対極にあるもの。
しばき隊やカウンターの連中見ればわかるだろ。
岡崎久彦「幣原喜重郎とその時代」(PHP研究所) 単行本P.134-137
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ここでは共産主義の失敗の理由を究めるのは目的ではない。むしろ、なぜ共産主義が
あれほどまでに人々の心を魅惑し、二十世紀を通じて猛威を振るったかを知ることのほうが
歴史の理解のうえで必要である。それこそが冷戦後の新世代によってやがて忘れ去られる
歴史的事実であるので、記録として残しておく必要がある。
ブレジンスキーによれば、共産主義は、孔子のように「人によって法を説く」ことができた。
学問のない人間にもすべてを階級闘争で説明し、プロレタリア革命さえ成功すれば理想の社会が
実現できると説いた。「恵まれない人々にとって、特に魅力的だったのは」いままでの特権階級に
暴力を振い、逆に虐げることを正当化したことである。
大正時代の「革命歌」は、
「貪婪飽くなき資本家の 魔の手は長く労働の 成果を奪いむさぼりて……」
とマルクスの搾取理論をそのまま歌とし、
「資本家憎けりゃその餓鬼も 呪うわれらの復讐に 貴婦人令嬢強姦し 鉛の熱湯うち浴びせ」
と、その後のソ連、中国共産党、ポル・ポト派による旧支配階級大量虐殺の心理的背景を謳いあげている。
(中略)
一九二一年、コミンテルン代表のマーリンが孫文に「先生の革命思想はなんですか?」
と問うたのに対して、孫文は尭舜以来の中国の伝統を説いて、「人を愛するがゆえに革命をする」
と答えた。これについて、マーリンは孫文の側近に「人類愛のために革命をするというのでは
革命は永遠に成功することはない。われわれは人を恨むがゆえに革命を行うのだ。」と語ったという。
共産主義が憎しみの哲学であるところに、二十世紀の悲劇が生まれるのである。
また、ブレジンスキーによれば、「たんに不満のはけ口や社会的な憎悪の正当化にとどまらず」
知識階級に対しては、人間の歴史、政治、経済を知的に理解するものさしを提供し、
「その思想を受け入れた者は、自らの正しさを信じて疑わず、自信を抱いた」のである。
ジョージ・ケナンは、冷戦時代の封じ込め政策の理論的基礎をなした、かのX論文のなかで、
こうしたマルクス理論はツアーの専制下の抑圧されたロシアの民心に訴えたと説明しているが、
その影響はロシアにかぎらず世界的であり、西欧をはじめ、西はアルジェリアからインド、中国、朝鮮、
日本まで、一九六〇年代までにわたって層の厚いマルクス・コンプレックスの世代を創り出した。
韓国の哲人政治家、兪鎮午氏はかつて語った。
「朝鮮戦争で共産主義の実体がわからなければ、韓国は共産国家になっていたと思う。日本時代、
戦後、すべてのインテリは共産主義者だった。そうでないものは、自分の財産や社会的身分のためか、
あるいは勇気がないために、共産主義者になれないというコンプレックスをもっていた」
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