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今月21日、ポーランド東部のルブリンで軍のヘリコプターにレーザーを照射し、
「シン・M」(ポーランドでは匿名報道が基本)という邦人男性が逮捕された。
日本ではあまり話題にならず、スタンガンやナイフを所持していたこと、飛行妨害の容疑で逮捕されたことなど
概要だけが取り上げられているが、現地ではかなり刺激的な報道が飛び交っているようだ。
◆ヘリコプターを「宇宙人だと思った」
そもそも遠い東欧でなぜ日本人がこんな事件を引き起こしたのか動機が気になるが、
ポーランドの大手大衆紙「Express」によれば、レーザーを照射したのは「軍のヘリを宇宙人だと思った」からだという
同紙によれば、シン容疑者は以前から鉈やスタンガンで武装し、妻や子供に近隣住民を
レーザーで照射させていたという。また、家をケバケバしい色に塗り、周りに石をバラまくなど、
近所では“お騒がせ家族”として知られていたようだ。たしかに逮捕時のニュース映像などを見ると全身カラフルな服に身を包み、
大声を挙げながら抵抗するなど、かなり挙動不審である。ポーランドのネットユーザーからは
「やっぱ日本人はアニメの見すぎだな」「マンガと現実の区別がついてないんだろ」など、日本人として肩身が狭くなるようなコメントが挙がっている。
◆容疑者は元特殊部隊?
いっぽう容疑者のバックグラウンドだが、大手ニュースサイトや地元ルブリンのメディアの報道によると、
なんと逮捕された邦人は元自衛官だという。「元海上自衛隊の情報部」、
「元特殊部隊」など報道にバラつきがあるため、信憑性には疑問が残るが、
仮に事実であるとすれば「元プロによる犯行」となるかもしれない。また、地元警察には早くから容疑者が武装しているという
情報が入っており、家族に危害が及ばないよう逮捕も家の外で行われた。さらには対テロ警察が出動するなど、
容疑者はランボーさながらの扱いを受けていたようだ。ポーランドでは2010年に大統領専用機の墜落事故が発生し、
現在も隣国ウクライナの情勢が不安定なため、防衛問題に関して世論はひときわ敏感になっている。
事件の背景や容疑者の動機次第では単なる“オモシロニュース”では済まないかもしれない。
◆ポーランド在住の日本人も困惑
では、この事件をポーランド在住の日本人はどのように受け止めたのだろうか。現地の日本企業に勤めている大森勇人氏(20代・仮名)に話を聞いた。
「永住資格を持って家族と暮らしていたということですが、なんの目的でポーランドに来たのかは気になりますね。
今のところ周りの日本人には影響は出ていませんが、本当にしょうもないですよ」
ただのいたずらか、はたまたなにかの陰謀だったりするのか……。
現地の報道ではさまざまな情報が流れているが、ポーランド在住の日本人にとってはなんとも迷惑な事件だ。 <取材・文/林バウツキ泰人>
URLリンク(news.livedoor.com)
日本人男性がポーランド軍のヘリにレーザー照射「宇宙人だと思った」