14/11/01 08:23:22.65 0
政界から引退しても「この人」はどうしてもおとなしくしてられないらしい。
ノコノコと海外に出かけては「放言」「問題発言」を繰り返してきた鳩山由紀夫元首相が、
今度はロシアで政府の外交方針・戦略から逸脱する発言をやらかした。
「私に注目して…」と言わんばかりの懲りない言動は、折りに核とミサイルを振りかざして
国際社会の目を向かせようとする、かの国の“瀬戸際外交”とだぶってくる。
鳩山氏が“健在ぶり”を示したのは今月13日のことだ。
日露の一部メディアの報道を総合すると、訪問先のモスクワでプーチン大統領の側近
とされるナルイシキン下院議長と会談し、和平への展望が開けないウクライナ情勢について
「日本政府、特に外務省は常に米国に配慮しなければならない状況に陥っている」と言い放ったという。
鳩山氏にすれば、ウクライナ危機で発動した日本の対露制裁は米国の圧力を受けたもので、
間違いだとの考えを強調したかったのだろう。
この鳩山氏の日本政府批判に対し、ナルイシキン氏は待ってましたとばかりに
「日本が米国から大きな圧力を受けて制裁に同調したと認識している」と応じたという。
鳩山氏はさらに、日本で来年開催される10回目の「ロシア文化フェスティバル」に
合わせたプーチン氏の訪日を提案したという。
鳩山氏は同フェスティバルの日本側組織委員長で、ナルイシキン氏はロシア側の組織委員長である。
つまり鳩山氏は自身のからむ“お祭り”に花を添えてもらうべく、そのタイミングでの大統領の訪日を
イベントのカウンターパートに頼んだのだ。
まさに安倍晋三政権が今秋のプーチン氏訪日実現の可能性を懸命に模索していたときのことである。
その後、政府はプーチン氏の今秋の訪日は断念し、来年に持ち越す判断に至った。
だが、あくまで個人的事情でプーチン氏を日本に招こうとする鳩山氏の発言が、
政府の対露外交を度外視する「不規則発言」であったことは言うまでもない。
これに対し、ナルイシキン氏がどう返答したかは報じられていない。
しかし対露制裁をめぐる日本政府批判しかり、来年の大統領訪日提案しかり、
鳩山氏はいかなる資格と了見で発言したのだろうか。
日本外務省幹部はこう指摘する。
「プーチン政権は実権もない鳩山氏の発言を真に受けているわけがない。
だが、その発言はロシア国内で報道されており、国民の間には日本の元首相の見解として浸透している。
突き詰めれば日露関係にとって邪魔であることは間違いない。
マスコミも鳩山氏の発言を無視すればいいのだが報道の自由があるから…」
筆者も結果的に、ここで鳩山発言を報じる形になったが、前出の日本外務省幹部はこう付け加えた。
「政府はそもそも鳩山氏の訪露にタッチしていないし、モスクワの大使館が便宜供与することもなかった。
当然、政府は表向き、鳩山氏の発言を完全無視している。官房長官の記者会見向けの『応答要領』も作らなかった」
「応答要領」とは、記者会見で想定される質問に対し事前に所管省庁が政府見解をメモとして作成するものだが、
鳩山発言に関しては外務省も「ばからしくて、付き合いきれない」と判断したという。
(>>2以降に続く)
URLリンク(www.sankei.com)