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今年1月の小林よしのり コラムより
●曽野綾子って大丈夫か? これが新春巻頭エッセイという方がもっと恥ずかしい。
「SAPIO」を開いたら「新春巻頭エッセイ」として曽野綾子の「幼児化の潮流」という文が載っている。
テレビが幼稚だというだけの主張なのだが、「世間にはよく、テレビに対して腹を立てている人がいる」
と前置きし、自分は「見なければいい」という姿勢だと書いている。
「私も日本のテレビをほとんど見なくなっている」と書いてるのに、
「世界は貧困や飢えに悩んでいると言うのに、これほど食べ物や温泉巡りの話ばかりして恥じない国民がほかにいるのだろうか」と怒り出す。
「朝からスタジオに食べ物を持ち込み、アナウンサーたちが試食」しているとか、
「不必要なのにクイズ形式」は時間の無駄だとか、女性アナウンサーに対して「大人は黙って喜ぶのが普通だ」とか、
テレビの出演者は笑うな、もっと淡々とつまらない顔をしろとか、無茶苦茶なことを主張している。
ゆるキャラにも文句つけてて、着ぐるみはディズニーランドだけでいいとか、
一つの番組に働く出演者や裏方が多すぎるとか、ぐだぐた書いて、「日本は卑怯者の時代に突入した」というのが結論だ。
大丈夫か、これ?
見たくないものは見なければいいし、怒るような番組は消すべきだし、
こういう変な人がクレイマーとなって、テレビ局に電話してるんじゃないか?
夜の10時からの番組を子供に見せて、子供の精神状態がおかしくなったなんて抗議してるのも全く解せない。
わしもAKB48の番組には出て、アホを承知でやってるが、どれだけ恥ずかしいかは十分わかっている。
自分の美学の限界を超える企画だったら、断ればいい。
テレビの幼児化とか、一億総白痴化とか、昔から言われているが、
これが新春巻頭エッセイという方がもっと恥ずかしい。