14/10/28 17:46:30.82 Zzw7TxPy0
自分の周りをみてると職にあぶれてる人は、世間一般や大学・文科省が言うことに振り回されて
自分の専門性や強みを無視した活動をして行き場を失ってる。
研究者を受け入れる枠組みは限られてるのに、枠組みに入る努力をせずに、
ヨソ見をしている人ほど予後が悪い。そして周囲もできるだけヨソ見をさせて枠組みから排除したい。
枠組みに入れば年収1000万円の教授だし、入れなければ年収100万円のただのバイトだ。
そして博士が転落して高卒未満の待遇を受けるのを見て、世間は満足する。
枠組みに最初から引っかかりもしない連中に、ガス抜きをさせる意味もある。
私の分野では年間1000人強の博士が生まれ、300人程度の外国人は母国に帰っていく。
残り700人のうち、終身雇用の大学教員になれるのは200人程度。
公的研究機関(都道府県が運営するものも含む)でも200人程度。
最終的に研究職からあぶれるのは300人程度だ。倍率計算上は1.75倍に過ぎない。
学部・修士のような新卒一括採用なら、1年間のうちにポスト競争が終了するから、
あまった300人は別の仕事をすぐに探すことになるだろう。
しかし、博士の場合は新卒採用はほとんどない。
博士新卒者のほとんど全員がまず非正規雇用の仕事にしかありつけないから、
非正規雇用中にできるだけ早めに空きポストをみつけて終身雇用に移行しないと
40代でどこにも行き場がなくなる。行き場がなくなりやすいのは、
非正規雇用の仕事でこき使われて、任期終了まで就活をやめてしまうような人。
そして年齢を経ると非正規雇用でも条件の悪い職にしか就けなくなり
(研究大→非研究大などへの条件悪化)、成果も出なくなっていく。
一方で、非正規雇用から抜け出した人は、たとえ非研究地方大でも、
裁量権と時間と労働力を使って成果を積み上げていくようになる。
つまり、倍率1.75倍の競争は、個人の能力よりも所属した研究室の生産性や
雇用体系でほとんど決まる。森口氏のように非正規雇用で一時的に東大教員になれたとしても、
最終的にあまる300人に含まれる可能性は十分にある。
東大であっても上司に干されていては、琉球大に所属するよりも生産性は落ちる。
そして非正規で40代までこきつかわれた後は、高卒未満のアルバイトぐらいしか見つからなくなる。
民間企業での勤務経験もなく、成果主義でもない特殊な環境で40代まで奴隷として使われてるので
他人を指揮したりする仕事にも不向きだ。