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京都市立若手教員、半年で6人逮捕 不祥事対策決め手なく
京都市立中学校に勤める常勤講師(35)が21日、京都府警に児童買春・ポルノ禁止法
違反容疑で逮捕されたことで、退職直後を含め市立学校教員の逮捕者は本年度半年余りで
6人に上った。市教育委員会は幾度となく法令順守の徹底を呼び掛けてきたが、逮捕者は
2012年度以降で計10人となった。不祥事に歯止めがかからない事態に、市教委は
「個人ではなく組織全体の責任」と受け止め再発防止策を見直す。
本年度に入り、5月に元小学校教諭と元小学校常勤講師が強制わいせつ容疑、6月は
小学校教諭が同容疑、中学校非常勤講師が銃刀法違反容疑で逮捕された。7月には小学校教諭が
府迷惑行為防止条例違反(盗撮)容疑で府警に逮捕された。全て20代の男性だった。
12、13年度に逮捕された4人のうち2人も20代の男性。10人のうち、わいせつが3人、
盗撮が4人、児童ポルノが1人で、ほとんどが「性」に絡んでいた。
団塊世代の大量退職に伴って市教委ではここ10年、正規の教諭だけでも毎年300人以上を
採用しており、採用10年目までの若手教員が全体の5割を占めている。研修会ごとに規律の
徹底を念押ししているが、若手教員の不祥事が止まらない。
昨年9月には生田義久教育長が市議会で謝罪し、緊急の校園長会では「非常事態」との
表現まで使った。守秘義務の徹底や生徒との接触の在り方などを自己点検するチェックシートを
使い、校長らが全教職員と面談したにもかかわらず、不祥事は相次ぎ、臨時の校長会を
開いてきたが、根絶にはほど遠い。
在田正秀教育次長は「教職員全体への信頼を大きく揺るがせてしまい、大変申し訳ない。
若手に自覚を持たせるよう指導を徹底し、再発防止に努めたい」とする。しかし、決め手は
見いだせていない。
京都新聞 2014年10月22日 08時47分
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