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アベノミクスで景気が上向いたと言われるが、賃上げやボーナスの増加でホクホク顔なのは一部の大企業だけ。
その恩恵に与れず過酷な状況にあえいでいる業界は多い。
<アニメ業界>
アニメ業界の中でも最もキツイのが作画を担当するアニメーターだ。雇用形態は個人事業主の場合が多く給料は出来高制。
セル画1枚の単価は200円前後。アニメーターがひと月に描ける動画の枚数はせいぜい400枚程度だから、
諸経費などを引かれると、手取りは月7万円ほどになってしまう。募集の際に「親のもとから通う」「親の仕送りがある」と条件がつく場合もある。
<美容師>
午前中は店舗準備やアシスタントとして働き、閉店後は深夜までヘアカットの練習でもちろん賃金に含まれない。
給料は10万円にも満たず、独立するチャンスを逃せば使い捨てられて終わり、という業界だ。
<テレビ業界>
ネットの台頭で広告収入が厳しく、そのツケは現場の人間に及ぶ。早朝番組担当なら朝の4時に起床し、翌日の準備を行い帰宅は12時頃。
それでも給料は10万円にも満たないのもザラ。貯金がまったくできずに飼い殺しにされている人間も多い。
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