14/10/13 19:38:12.83 0
>>1
たしかに、4月までは好調だった。以下の図は、2012年10-12月期比で見た各期の実質GDPの増加額とその内訳だ。
URLリンク(gendai.ismedia.jp)
今年1-3月期は消費増税による駆け込み需要、4-6月期はその反動減とそれ以上に大きい消費増税による需要減になっている。
これから、消費増税がなかった場合の金融緩和効果と財政政策効果をおおよそ推計できる。
今年1-3月の民間消費と民間投資が2013年10-12月期並であったとしてみよう。
その場合、2013年1-3月期から2014年1-3月期までの5四半期で実質GDPは15.4兆円増加している。
そのうち、民間経済(民間消費、民間投資等、純輸出)はその65%を占め、残り35%は政府支出になっている。
これは、金融政策は民間経済に効くわけなので、その効果が10兆円増となって、財政政策の効果が5兆円程度であると考えることができる。
それ以前の、最近20年間は本当に酷かった。
なにしろ日本は、名目GDP、実質GDP、一人当たりGDPのどれをとっても、世界の中でほぼビリの伸び率だった。
先進国でビリではなく、世界の中でほぼビリだったのだ。
そのため、その成長実績のために、何を言っても成長できないと言われたものだ。
もし、ここ20年間の伸びのまま2050年まで行くとどうなるだろうか。
今の日本の一人当たりGDPは4万ドル程度で、世界で20位程度だ。
先進国とは、基本的には一人当たりGDPが1万ドル以上の国を言うので、日本は立派な先進国である。
ところが、ここ20年間で日本の平均伸び率は0.8%で、世界でほぼビリ。
そのまま2050年になると、日本の一人当たりGDPは5万ドル程度だ。
アメリカは3.6%の伸びなので、一人当たりGDPは今の5万ドルが19万ドルになる。
ユーロでは3.8%の伸びなので、今の4万ドルが15万ドルになる。
世界の平均の伸び率は4.3%程度である。
となると、今の1万ドルは2050年には5万ドルになる、
つまり、今のままであれば、日本は2050年には先進国とは言えないだろう。
成長は「マネーの力」で実現できる
経済成長は、ボウリングのセンターピンと同じだ。
センターピンを第一投で倒せばスペアも容易だし、ストライクの可能性もある。
センターピンを第一投で倒さないと、ストライクはまず出ないし、スペアを取ることも格段に難しくなる。
これと同様に、経済成長はすべてとは言わないが、多くの経済・社会問題の解決に有効である。
例えば、経済成長によって、経済的理由の自殺はかなり救えるし、強盗問題も少なくなる。
ちなみに、筆者は学生時代にボウリングにはまり、パーフェクト・ゲームも経験したので、この例えを好んでいる。
また、所得再分配問題・格差問題でも、成長した上でパイを大きくしたほうがより対応が容易になる。
成長なしの分配問題は、小さなパイを切り分けるように難しいものだ。もう一枚パイがあればいい。②
つづく