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(つづき)
もちろん、防衛が主任務であることが忘れられてはならない。
他の護衛艦やイージス艦とともに編成される護衛隊群の中枢艦となるいずもは、最新鋭の
C4I(指揮・統制・通信・コンピューター・情報)システムで優秀な“司令塔”となる。
大量の陸上自衛官を輸送することもでき、水陸両用作戦など陸海空自衛隊が連携して作戦行動に
当たる統合任務の中核を担うことも可能だ。
中国軍が日本に侵攻する有事を想定してみよう。この場合、日米安全保障条約第5条に基づき、
米海軍空母が来援に駆けつけることが不可欠となる。約90機の艦載機を擁する米空母は、
戦闘機の航続距離を気にすることなく敵に打撃を与えることができるからだ。
ところが、米空母にも弱点はある。潜水艦からの攻撃にもろいため、敵国潜水艦が潜航する
海域には展開しづらいのだ。ここで、海自ヘリ搭載型護衛艦の登場となる。哨戒機SHなどが
甲板から飛び立ち、敵潜水艦を探し出し、攻撃を加える役割を担う。
つまり、いずもは自衛隊と米軍が連携して行動する際のカギになる艦船といえる。中国が
これを嫌がり、「右傾化」などと騒ぎ立てるのは当然かもしれない。しかし、朝日新聞が
中国と一緒になって批判するのは何故なのか。不思議な話ではある。
(政治部 杉本康士)
(おわり)