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◇11年「新燃岳」前水準
鹿児島・宮崎県境の霧島火山で、地下のマグマ蓄積を反映するとされる
地盤変動が続いている。GPS(全地球測位システム)による観測では、
2011年1月に新燃(しんもえ)岳が噴火した直前の水準にほぼ並んだ。
専門家は「最悪の場合、再噴火もあり得る。御嶽山(おんたけさん)
噴火はひとごとではない」と警告し、福岡管区気象台も8日、火山情報を出して注意を呼びかけた。
霧島火山は、高千穂峰、韓国(からくに)岳、新燃岳など20を超える山で構成される火山群。
国土地理院は霧島火山周辺に四つのGPS観測点を設置し、山の変化を観測している。
地下にマグマが蓄積されると山全体がわずかに隆起するため、観測点間の距離が広がる。
国土地理院によると、09年末からマグマ供給が急速に進み、えびの観測点と牧園観測点の距離が、
ピークの11年1月までに約4センチ広がった。その後、噴火で大量のマグマを放出したため、
2点の距離は約3センチ縮んだ。しかし、2点の距離は今年9月までに再び約3センチ広がった。
これは、マグマ蓄積量が11年の噴火直前の水準にまで達したことを意味している。
また、韓国岳北東側の浅い部分を中心に、小さな火山性地震が急増している。火山性地震は、
マグマなどが地盤を割った際に起こると考えられている。福岡管区気象台火山監視・情報センターによると、
昨年11月に0回だったのが、12月=12回▽今年1月=63回▽2月=18回
▽3月=155回▽4月=195回▽5月=86回▽6月=102回▽7月=89回
▽8月=81回−−と高止まりしている。
韓国岳北西の硫黄山からえびの高原周辺では8月20日、
マグマや水蒸気が移動した際に起きる火山性微動も初めて確認された。
国土地理院の飛田幹男・地理地殻活動総括研究官は「山体の膨張は
深部でマグマ供給が続いていることを示している。浅部までマグマが上昇した場合に
どのような変動が出るかはシミュレーションしているが、今のところそのような変化はない」としている。
霧島火山に詳しい鹿児島大の井村隆介准教授(火山地質学)は「霧島がいつ噴火するか予測は難しいが、
今噴火すれば少なくとも11年と同規模になる可能性があり、御嶽山噴火とは比較にならない。防災意識を高める必要がある」と話す。
URLリンク(mainichi.jp)
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