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アベノミクスで「100兆円消失」…ドル換算で見える真実
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安倍首相は、相変わらず「アベノミクスで景気は上向いた」とか言っている。
その根拠は株価の上昇だ。日経平均は9月25日に1万6374円をつけた。
6年11カ月ぶりの高値だが、これは、あくまで日本円の世界だけの話。
ドル換算すると、アベノミクスの“真実”が見えてくる。
「このグローバル経済時代ですから、日本円だけで見ていると実態を見誤ります。
株価も統計も、国際的にはドルベースで評価される。ドル建てで見れば、
株価もたいして上がっていないことが分かります」(RFSマネジメント・チーフエコノミストの田代秀敏氏)
年初来高値の1万6374円も、1ドル=109円で計算すれば150ドル程度。
実は、アベノミクスの異次元緩和が始まってから、ドル建ての株価はほとんど上がっていない。
昨年末が約155ドルだった。ちょっと前までは下がり続けていたことになる。
■GDPは中国の半分
「それ以上に深刻なのは、GDPの激減です。民主党政権の12年までは、
ドル建ての名目GDPは増えていた。ところが、アベノミクスの円安政策によってガクンと減ってしまったのです。
今年6月には、一気に中国の半分以下の水準に縮んでしまった。
世界的に見れば、中国の半分以下の経済規模しかない国では投資する魅力は減る一方。
しかも、通貨の実力を示す購買力平価を用いて換算した場合、日本のGDPは、今や中国の3分の1しかありません」(田代秀敏氏)
2012年の日本の名目GDPはドル換算で5兆9378億ドル。
それが2013年には4兆9015億ドルに減った。
2014年は、IMF推計によれば、日本が4兆8463億ドルで、中国は10兆275億ドルだ。
アベノミクスの2年間で、1兆ドル=100兆円以上が吹っ飛んでしまったのである。
1の投稿日:2014/10/01(水) 23:18:35.71
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