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火山の猛威を、まざまざと見せつけられた。
長野県と岐阜県にまたがる標高3000メートル超の御嶽山が噴火した。
紅葉シーズンの週末とあって、登山客が大勢いた。高温の火山灰などで多数の重傷者が出ている。
山小屋に退避した人もいるが、噴火が続いているため、救援活動は時間を要している。
政府は、首相官邸の危機管理センターに連絡室を設置し、被害の情報収集などを急いでいる。
安倍首相は、被災者の救助や登山客の安全確保に全力を尽くすよう指示し、自衛隊を派遣した。
負傷者の搬送、行方不明者の捜索・救難を急ぎ、被害を最小限に食い止めねばならない。
噴火活動がいつ静まるのか、まったく予測はつかない。
山頂付近から噴煙が高く舞い上がり、大量の火山灰が猛烈なスピードで山腹を流れ下った。噴石も広範囲に飛散している。
引き続き火山活動の厳重な監視が必要だ。二次災害にも十分警戒してもらいたい。
気象庁は、今後も同規模の噴火が起きる恐れがあるとして、警戒を呼びかけている。
5段階ある噴火警戒レベルを平常時の1から入山規制を伴う3に引き上げた。
活動性が極めて低い火山と考えられていた御嶽山は、1979年に突如噴火し、
火山灰が広い地域に降った。91年と2007年にも小規模の噴火を起こしている。
気象庁は、全国に110ある活火山のうち、活動が活発な23火山の一つに
御嶽山を選び、監視体制の充実を目指していた。だが、噴火の予兆は捉えられなかった。
噴火予知の難しさが浮き彫りになったと言えよう。
気象庁は今月上旬から、やや活発な地震動を観測していたが、過去の噴火データが乏しく、
噴火につながると判断できなかった。噴火の明確な前兆となる地殻変動なども探知されなかった。監視体制の再点検が求められる。
日本は火山国なのに、監視に必要な予算や人材が不足しているとの指摘がある。
充実した観測体制は、鹿児島県の桜島や長野・群馬県境の浅間山などに限られる。
8月に鹿児島県の口永良部島で新岳が噴火した際には、前兆を察知できなかった。
噴火活動が続く小笠原諸島の西之島は、常時の観測さえしていない。
最近は、中高年の登山ブームもあり、登山客でにぎわう火山は多い。
周辺には温泉など有名観光地もある。万一の事態があることも忘れてはならない。
2014年09月28日 01時29分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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御嶽山噴火 見せつけられた予知の難しさ
1の投稿日:2014/09/28(日) 14:00:47.29
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