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民主党所属の参議院議員・有田芳生氏が9月26日、現在の国立競技場解体に反対するリレートークに参加したことをツイッターで報告している。
現在の国立競技場（国立霞ヶ丘陸上競技場）は、1958年に完成。1964年には東京オリンピックのメインスタジアムとして使用された。
2020年の東京オリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場への建て替えが決定しており、現在は解体準備中となっている。
しかし、当初はこの7月から解体工事が始まる予定だが、工事を巡って官製談合が疑われる苦情申し立てがあり、
内閣府が審査を継続。工事開始は10月以降にずれ込む見込みだ。
そんななか、国立競技場解体に反対する市民団体が結成され、抗議活動が行われている。
9月26日には「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」という市民団体が、
日本青年館国際ホールで「それでも異議あり、新国立競技場 戦後最大の愚挙を考える」と題したシンポジウムを開催。
この会に参加した有田氏は、「住民を強制的に追い出し、環境を破壊してまで、無駄にバカでかい競技場を作る必要はありません。
1936年のオリンピックスタジアムを改修し、使い続けるドイツのやり方でいいのです」
と、新競技場を建設するのではなく、現在の国立競技場を改修するなどして、活用すべきだとの考えを示した。
ドイツのベルリンにある「ベルリン・オリンピアシュタディオン」は、1936年にナチス政権下で開催された
ベルリンオリンピックのメインスタジアムとして開場。その後、1974年のサッカーワールドカップ西ドイツ大会でも
メインスタジアムとなった。さらに、2006年のサッカーワールドカップドイツ大会の際には、大幅な改修工事が行われ、
決勝戦を含む6試合で使用されている。