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世界最大の石油財閥であるロックフェラー一家(Rockefellers)が22日、
化石燃料に対する投資を止めると発表し、米ニューヨーク(New York)で
23日に開かれる国連(UN)の気候変動サミットにとって大きな後押しとなりそうだ。
?サミットを翌日に控え、民間機関や個人、地方自治体などによる連合は
この日ニューヨークで、化石燃料に対する計500億ドル(約5兆4000億円)
以上の投資撤退を宣言した。この連合には資産規模8億4000万ドル(約900
億円)のロックフェラー兄弟財団(Rockefeller Brothers Fund)も含まれ
ており今後、化石燃料との関わりを可能な限り減らし、また環境に最も有害
なエネルギー源とされる石炭灰と油砂(オイルサンド)へのすべての投資を
止めると発表した。
?ロックフェラー兄弟財団は、ジョン・D・ロックフェラー(John D. Rocke
feller)の子孫たちによる財団。石油王ロックフェラーが創始したスタンダ
ード・オイル(Standard Oil)の後身である世界最大級の石油大手、米エ
クソンモービル(ExxonMobil)は、気候変動に関する取り組みの敵となることが多い。
?化石燃料産業全体の規模に比べれば投資撤退の規模は小さいが、気候変
動問題に取り組む人々からは歓迎の声が上がっている。南アフリカのデズ
モンド・ツツ(Desmond Tutu)元大主教は、この宣言を歓迎するビデオ・メ
ッセージを発表し「私たちはこれ以上、化石燃料への依存を支えるわけには
いかない」と述べた。
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