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内閣府:有識者委員会初会合 再増税求める声多く
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毎日新聞【竹地広憲】 2014年09月11日 21時37分
内閣府は１１日、景気動向や経済政策を議論する有識者の専門調査会「政策
コメンテーター委員会」（会長、伊藤元重・東大大学院教授）の初会合を開い
た。内閣府によると、来年１０月に消費税率を１０％に引き上げるかどうかに
ついて、委員１２人と、メールで意見を寄せる「政策コメンテーター」４９人
を合わせた６１人（回答は５６人）からは、予定通りの増税を求める意見が多
く出たという。内容は１６日開催予定の経済財政諮問会議に提出される。
消費税の再増税を巡って「税率引き上げの回避は政府全体の信頼を揺るがせ
る」（加藤久和明治大教授）などの主張が相次いだ。一方「増税のペースを緩
やかにすべきだ」（モルガン・スタンレーＭＵＦＧ証券のロバート・フェルド
マン氏）と慎重な対応を求める意見も出た。
景気の現状については、「３カ月前（の５月下旬～６月上旬）より改善して
いる」と判断したのは３２人で全体の５７％を占めた。「駆け込み需要による
マイナスの影響は徐々に緩和している」（三井住友銀行の国部毅頭取）との指
摘があった。「悪化している」との回答は１５人（２７％）で、物価上昇に賃
上げが追いつかず、消費の不振につながっているとの分析が目立った。「どち
らとも言えない」「無回答」が９人だった。