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インドのスシュマ・スワラージ外相は８日、中国に対して
「インドに『ひとつの中国政策』を支持させたいなら、中国の指導者は『ひとつのインド政策』
を尊重せねばならない」と述べた。
中国が「藏南地区（チベット南地区）」と称して領有権を主張しているインドが実効支配
するアルナーチャル・プラデーシュ州を、インド領として正式に認めよとの主張だ。
中国のインターネットメディア観察者網が報じた。
中国の習近平主席は１１日から１９日まで、初の南アジア訪問としてモルジブ、
スリランカ、インドの３国を訪問する。
スワラージ外相の発言が、習主席の訪問に影響する可能性も否定できない。
インド紙、ザ・タイムズ・オブ・インディアは９日付朝刊で、
「インドは２０１０年から、『ひとつの中国』政策の支持を取り消した」と主張。
当時の温家宝首相がインドを訪問した際、
インド側は共同声明から「ひとつの中国」政策に対する支持表明を削除させたという。
スワラージ外相はインドのモディ首相と習近平中国国家主席は「平等な関係」に
あると述べ「習近平主席のインド訪問が、実質的な意義を持つよう希望する」、
「われわれと中国はよい関係を維持している。中国とは競争もあり協力もある。
ただしモディ首相が習近平主席とブラジルで会談した時には、両者はきわめて打ち解けて接した」と説明した。
中国政府・外交部は９日午後、メディアに対して
「中国から見れば、インドとわれわれは数千年にわたり友好関係を保持してきた。
同時に、現代の世界にあって中国は発展途上国にとって非常に重要なパートナーだ。
相互関係の発展は平等、相互利益、相互不干渉、相互不侵犯という基礎の上に築かれる。
中国は従来より、そして今後も、いわゆる軍事そのたの手段で
インドを包囲しようとする意図は持ち合わせていない」と述べた。
◆解説◆ >>2-3
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