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iPS細胞:理研など9月中に移植手術実施の見通し
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毎日新聞【須田桃子、八田浩輔】 2014年09月08日 23時24分
iPS細胞(人工多能性幹細胞)を治療に使う世界初の臨床研究で、理化学
研究所などは8日、移植する細胞の遺伝子解析の結果を厚生労働省のヒト幹細
胞臨床研究に関する審査委員会(委員長・永井良三自治医科大学長)に報告し
た。解析結果に問題はなく、月内に1例目の移植手術が実施される見通しとな
った。
臨床研究は、理研発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)の高
橋政代プロジェクトリーダーらが計画。目の病気「加齢黄斑変性(かれいおう
はんへんせい)」の治療を目指す。
この日報告されたのは、患者の皮膚細胞から作ったiPS細胞と、その細胞
から作製した網膜色素上皮細胞の詳細な解析結果。委託を受けた京都大iPS
細胞研究所(山中伸弥所長)が解析し、山中所長らが説明した。
理研CDBでは、STAP細胞の論文不正や、笹井芳樹・副センター長の自
殺など問題が相次ぎ、理研は8月下旬、組織の大幅縮小の方針を示した。高橋
リーダーも7月、毎日新聞の取材に「臨床研究を落ち着いてできる環境ではな
い」とSTAP細胞問題への理研の対応を批判。関係者の間では「臨床研究の
実施を急ぐべきではないのではないか」などの声も上がっていた。
加齢黄斑変性は、目の網膜中心部の「黄斑」が傷んで視野がゆがんだり暗く
なったりし、悪化すると失明に至る。臨床研究では、網膜の裏側に余分な血管
が生える「滲出(しんしゅつ)型」の患者6人に、シート状にした網膜色素上
皮細胞を移植する。