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東京・代々木公園の蚊からデング熱のウイルスが検出された。
ウイルスを持った蚊は公園の西部と南部を中心に南北約900メートル、
東西約400メートルと広範囲に生息、16~30匹まとめて分析した中で少なくとも1匹は含まれるなどウイルスの保有率も高い。
専門家からは東京都が実施した蚊の駆除が不十分だとの声が上がった。
▽海外並み
「蚊のウイルス保有率はかなり高いのではないか」。デング熱に詳しい
国立感染症研究所の小林睦生・名誉所員は指摘する。デング熱が流行している東南アジアなどの海外の地域では、
患者が出た家の周辺で数%の保有率とされ、代々木公園でも場所によっては同程度になる計算だ。
小林さんは都が代々木公園の一部閉鎖を決めたことについて「一定の意味はある」と評価する一方、
「すでに公園の外にまでウイルスを持つ蚊が広がっている可能性はある。
ウイルス調査と成虫防除の範囲を公園外にまで広げるべきだ」と主張する。
「全国の公園や神社仏閣で、蚊の密度を下げる対策を継続的に実施することが重要だ」と警告した。
東京都は都内で最初の感染者を確認した8月28日、感染者が蚊に刺されたと述べた
代々木公園の広場で、半径75メートルの範囲で殺虫剤をまいた。蚊の活動範囲は半径50メートルとされているとの理由からだ。
この散布について、同研究所の高崎智彦室長は「消毒が中途半端だ」と批判する。
「逃げた蚊がいるかもしれない。一度きりの消毒では不十分で、何度も広い範囲での駆除が必要だ」という。
▽個人でも対策を
一方、国立国際医療研究センター病院の馬渡桃子医師は「どれだけ蚊を駆除しても
ウイルスを完全になくすことはできない」と指摘。海外で感染し国内で発症する患者が年間200人程度に上る現状では、
代々木公園以外でもウイルスを持った蚊が国内で広範囲に広がっている可能性があるとみている。
ただ馬渡さんは「デング熱は日本では致命的な病気ではない。過度に神経質になる必要はない」とも話す。
ウイルスを保有する蚊が産んだ卵から生まれた蚊が人に感染させたとの報告はなく、
ウイルスが次世代に伝わる確率は非常に低い。蚊の寿命は30~40日で成虫がいなくなれば感染は終息するとみられる。
それでも「日本脳炎やマラリアなど、蚊が媒介する深刻な感染症は他にもある」と馬渡さん。
虫よけスプレーを使うなど、個人でもできる対策を呼び掛けている
URLリンク(www.nikkansports.com)
デング熱ウイルス持ちの蚊、広範囲に生息