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ジャーナリスト・池上彰氏が朝日新聞に対し、連載「新聞ななめ読み」の中止を申し入れたことが
明らかになった。
朝日関係者が明かす。
「月に一度の連載『新聞ななめ読み』は、池上氏が一つのニュースについて各紙を読み比べ、
その内容を自由に論評するもの。8月末の予定稿では、慰安婦報道検証を取り上げており、
『朝日は謝罪すべきだ』という記述があった。朝日幹部が『これでは掲載できない』と通告したところ、
池上氏から『では連載を打ち切ってください』と申し出があり、その予定稿はボツになったのです。
これまでも同連載は、『朝日の記事は分かりにくい』、『天声人語は時事ネタへの反応が鈍い』などの
批評を掲載しており、今回の反応は異常ですね」
池上氏本人に確認したところ、事実関係を認めた。
「連載を打ち切らせて下さいと申し出たのは事実です。掲載を拒否されたので、これまで何を書いてもいいと
言われていた信頼関係が崩れたと感じました」
8月5、6日に朝日新聞が掲載した慰安婦報道検証記事について、謝罪が一言もないことがこれまで
問題視されてきた。そんな渦中に、池上氏の「謝罪すべきだ」という論評を封殺していたことが明らかになり、
今後、朝日新聞の言論機関としての見識が問われそうだ。
<週刊文春2014年9月11日号『スクープ速報』より>
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