14/08/31 08:57:31.62 JRHf0Hsj0
>>172
■菅の視察で事態が動いた。
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テーブルをはさんで、向こう側に吉田と武藤、こちら側は菅を斑目と寺田学首相補佐官が挟んで座った。
左側に池田と黒木慎一保安院審議官が控えた。武藤は、ベントを開けるには、圧縮空気を送るためのコンプレッサーと電源が
必要でその手当に手間取っていると説明を始めた。1、2分して、菅が怒鳴った。「そんなこと、そんな言い訳を聞きに来たんじゃない!」
「何でオレがここへ来たと思ってんだ!」吉田はそれには直接答えずに、テーブルに図面を広げて、説明を始めた。
「電動ベントをいま準備しています」「それはどれくらいかかるんだ」「4時間、かかります」
「4時間も待てないだろう。東電は、ずっと4時間と言っている。いつも、あと何時間、そればっかり言うんだよな」
(だいたい、ベントは午前3時のはすではなかったのか。その予定時刻からすでに4時間がたっている。それをさらに4時間、待て、というのか)
菅は苛立ったが、吉田は顔色一つ変えない。
「ベントはやります。手動でやることも考えています。手動でやるかどうかを1時間後に決めます」
「そんな悠長なことを言っていられない。早くやってほしい」「ただ、きわめて線量が高いのです。ですから1回15分しか仕事ができません」
吉田はそのように答え、菅の目を正面から見て、言った。「最後は人が突入します。決死隊でやります」
「決死隊」という表現に菅は、うなずいた。
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