14/08/28 16:45:25.46 rNTvrNmm0
>>139
■デング熱(4類感染症)
【媒介生物】
ネッタイシマカやヒトスジシマカによって媒介される。
【潜伏期間】
3~14日(平均4~6日)
海外で感染して、帰国後に発症することがあるので注意。
【病型と症状】
4種の血清型が存在し、軽症のデング熱と、重症のデング出血熱の
2つの病型がある。
突然の発熱ではじまる。発熱は通常5~7日間続き、2相性の発熱になることが多い。
発疹(解熱してから出ることが多い)。他に、頭痛、眼窩痛、筋肉痛、関節痛、
悪心・嘔吐、ときに上気道症状を伴うこともある。発症後、3~4日後より
胸部・体幹から始まる発疹が出現し、四肢・顔面へ広がる。これらの症状は
1週間程度で消失し、通常、後遺症なく回復する。
ヒト→ヒト感染はしないので隔離の必要はないが、発熱中に蚊に刺されると、
その蚊が感染力を持って他の人を感染させる恐れがあるので、発熱中は
蚊に刺されないように注意する。針刺し事故でも感染することがある。
■デング出血熱(4類感染症)
【症状】
血漿漏出と出血傾向を主症状とする。発熱が終わり、平熱に戻りかけたときに
起こることが特徴的である。発汗、四肢の冷感、皮下の点状出血、鼻出血、
胸水、腹水、肝腫大、補体活性化、血小板減少、血液凝固時間延長、
精神的に不安・興奮状態。
【病態】
初めてデング熱に感染すると、感染した血清型のデングウイルスに対する
終生の免疫を獲得する。感染した血清型以外の血清型のデングウイルスの
免疫も一過性に2~3か月程度の間獲得するが長続きせず、消失してしまう。
次に、終生免疫を獲得した血清型以外の血清型のデングウイルスに
感染すると、重症のデング出血熱となる確率が高くなる。