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公立校の福祉士:3倍に…不登校、いじめ対応 文科省方針
【毎日新聞】 2014/08/26 15:00
文部科学省は来年度、いじめなど学校が直面する問題の対策の一環として、全国の公立小中高校に配置する
スクールソーシャルワーカー(SSW)を現在の3倍の約4200人と大幅に拡充する方針を固めた。学校が抱える問題は
家庭に起因するケースも多く、多忙な教員だけでは対処しきれない。SSWへのニーズが高まっており、
来年度予算の概算要求に人員増を盛り込み、学校を支援する体制作りを進める。
SSWは社会福祉士や精神保健福祉士といった国家資格を持つ福祉の専門家ら。家庭の貧困や親子間のトラブルが
原因で不登校がちな児童生徒がいれば、家庭訪問し、役所の福祉部門などと連携しながら生活環境の改善を
図る。学校でいじめや暴力行為を繰り返す児童生徒の場合は、児童相談所や警察の関係機関とも連携を図り、
解決策を探る。
SSW配置事業は2008年度に始まり、今年度予算は1466人分(国の補助率3分の1)。国の事業で開始し、その後
独自予算で導入する自治体もあり、大阪府や福岡県は、いずれも市町村のうち約半数が独自予算で事業を
展開している。
このほか、文科省は概算要求に、学校がSSWを中心に貧困、虐待問題に組織として対応する取り組みの
調査研究費も盛り込む方針。【三木陽介】
◇専門の人材育成急務
SSWの拡充には課題もある。まず人材不足だ。SSWに詳しい山野則子・大阪府立大教授の調査では、SSWのうち
福祉のプロである社会福祉士の有資格者は4割弱、精神保健福祉士は約2割(重複資格取得者を含む)にとどまる。
最も多いのは全体の5割超を占める元教員。専門性が高いSSWを養成するために、業界団体である
「日本社会福祉士養成校協会」が2009年度から、協会の基準を満たしたカリキュラムを持つ大学・専門学校の
認定制度を始めたが、参加しているのは31校と少ない。
雇用形態の問題もある。名古屋市は今年度から常勤職員の採用を始めたが、全国的には大半が非常勤。
「不安定な身分では目指す学生も増えない」と指摘する声は根強い。【三木陽介】
ソース: URLリンク(mainichi.jp)