14/08/26 15:10:37.51 F3Kf+bNK0
小林よしのり
ー 内弁慶の自称保守は国内だけで自己満足な議論してろ。しかし国際社会は一切、変わらないけどな -
自称保守やネット右翼は、朝日新聞が自らの慰安婦問題記事の誤報を認めたことに大喜びしながらも、
「明確な謝罪をしていない」だの「問題のすり替えと開き直りだ」だのと、さらに嵩にかかって朝日バッシングを強めている。
産経新聞は社説やら、朝日の検証記事を検証するとした記事やらで、さらに非難を強めている。
だが、他紙の誤報をそこまで責めるのなら、産経はイラク戦争開戦前後に「大量破壊兵器の危機」を煽り続け、
誤報に次ぐ誤報を流し続けたことについて、いつ検証するのだろうか?
新聞が特定の主張をプロパガンダするばかりで、読者の客観的な視点を封じ、検証や謝罪をしないのは普通のことであり、
自己検証をやった朝日の一片の誠実を産経に責める資格などない。
自民党の石破茂幹事長は朝日新聞の報道を国会審議でも検証する必要があるのではないかと発言、
与野党からは関係者の国会招致を検討すべきという声も上っている。
また、安倍晋三首相も朝日の報道が日韓関係に悪影響を与えたと非難しているが、
そんなことを言うのなら、さっさと河野談話を破棄すればいいではないか。
自称保守の者らは河野談話を「見直すべし」と言うが、見直したって意味はない。わしなら完全破棄するべしと言う。
ところが安倍首相は「河野談話を継承する」と言い続けているのだから、朝日新聞の現在の慰安婦問題に対する見解と一緒ではないか。
米国政府は7月に元慰安婦2名をホワイトハウスと国務省にそれぞれ招いて証言を聞き、
9月には外交・安全保障担当者も同席した上で再び元慰安婦と面会する予定だという。
安倍首相が本気で慰安婦問題に疑問を持っていて、「性奴隷」ではないと信じているのなら、
米国政府の元慰安婦との面会に厳重な抗議をするべきである。
キャロライン・ケネディ駐日大使を官邸に呼びつけて、抗議するのが筋ではないか。
一方、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のピレイ人権高等弁務官も、
慰安婦問題の解決を要求し、日本政府の態度を真っ向から批判している。
これにも安倍首相はまったく抗議しない。