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今回の検証を、朝日が従来の報道を反省していると捉える人もいるようだが、それは、
まったく違う。これは明らかに批判に対する、「居直り」「開き直り」以外の何物でもない。
それは、編集担当の杉浦信之氏による「慰安婦問題の本質 直視を」と題する文章に
端的に示されている。そこでは「『慰安婦問題は朝日新聞の捏造だ』といういわれ
なき批判」とか、「元朝日新聞記者が名指しで中傷される事態」などと言っている。
確かに、従来の記事を取り消したところはある。2番目の「『済州島で連行』証言」
という項では、吉田清治氏の証言について、見出しで「裏付けられず虚偽と判断」とし、
末尾の「読者のみなさまへ」では、「吉田氏が済州島で慰安婦を強制連行したとする
証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します」とある。
しかし、朝日は、慰安婦問題における「強制性」をあきらめたわけでは決してない。
最初の「強制連行」の項では、見出しに「自由を奪われた強制性あった」と掲げている。
また、「読者のみなさまへ」では、朝鮮・台湾などの植民地では「軍などが組織的に
人さらいのように連行した資料」は見つかっていないが、インドネシアなどの占領地では
確認されているとして、「共通するのは、女性たちが本人の意に反して慰安婦にされる
強制性があったことです」とする。インドネシアの事例から、極端に拡大解釈をしているのである。
以上の強制性の解釈を踏まえて、「慰安婦問題の本質」なるものが主張される。それは、
この項にも杉浦氏の文章にも出てくるが、「慰安婦として自由を奪われ、女性としての
尊厳を踏みにじられたことが問題の本質なのです」ということである。
つまりこれが朝日の主張の根幹ということになる。
ただ、いくら慰安婦問題の強制性を強調しても、一般的な戦地の売春と何が違うのか、
少しも明らかではない。杉浦氏はボスニア紛争での強姦事件まで持ち出して、慰安婦問題に
結びつけようとするが、極めて悪質な牽強付会(都合の良いように無理に理屈を
こじつけること)の議論である。
つまり、朝日の主張とはまったく逆に、日本人が冤罪をでっちあげられ、民族としての
尊厳と名誉を無茶苦茶に踏みにじられていることこそが、慰安婦問題の本質である。
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