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「避難勧告が出ていたとは知らなかった」。大規模土砂災害に襲われた広島市北部の被災者から、こうした声が多数上がっている。
激しい雷や土石流が無線の音をかき消したり、スピーカーを破壊したりしていた。
避難勧告の遅れが指摘される一方、そもそも全住民に勧告が届かなかったという根本的な問題が浮上している。
「雷や土石流の音で、放送に全く気づかなかった」。広島市安佐北区の可部東地区で、女性会社員(47)が振り返る。
市災害対策本部によると、同地区で勧告が出たのは、すでに生き埋め被害などが出始めていた20日午前4時15分。
勧告は通常、市の防災行政無線を通じて町内会長宅などにある受信機に伝達。そこから町内放送で流れる仕組みだが、
可部東地区には放送用の屋外スピーカーは1基しかなかった。
別の男性(54)も「朝になって、警察官が一軒一軒に避難を呼びかけるまで勧告が出ていることを知らなかった。
避難が遅れ、道路も遮断されてしまった」と憤る。
ほかの地区では、スピーカーが設置された電柱が災害で倒れ、放送が使えない事態も発生。
多くの犠牲者が出た安佐南区の八木地区で受信機を設置している女性(67)は「19日深夜には注意を呼びかける無線が聞こえたが、
天候が悪化した未明からは聞こえなくなった」と証言。
安佐南区の別の地区の自治会長は、20日午前5時すぎに安佐南消防署から無線を受信したが、各世帯に連絡する手段がなく、「朝を待った」としている。
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