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札幌市議で自民党・市民会議所属の金子快之(やすゆき)氏(東区選出)が
短文投稿サイト「ツイッター」に「アイヌ民族なんて、いまはもういない」と書き込んだ問題で、
札幌市議会の他の主要会派は18日、書き込みの内容や、問題視しないことを決めた自民党の対応を一斉に批判した。
自民党の村山秀哉幹事長は金子氏から事情を聴いた後、記者団に対し、
金子氏が百科事典の記述を引用してツイッターを書き込んだと説明。
「アイヌ民族についての見解は議員それぞれだ」として、処分などを行わない考えを示した。
これに先立ち、金子氏は17日付のブログで、世界大百科事典(平凡社)の
2005年版から「民族としてのアイヌは既に滅びたといってよく、
せいぜいアイヌ系日本人とでも称すべきものである」との記述を引用し、
「私が述べたこととまったく同じ」と強調。これに対し、ブログには、
この百科事典の記述が「差別を助長しかねない」として07年版から改訂されているとの指摘が相次いで寄せられた。
一方、国政で連立与党を組む公明党の阿知良寛美幹事長は
「アイヌ民族は国会でも決議した日本の先住民族で、その誇りを汚したに等しい。
地方議員の軽はずみな発言が問題になっている中、議員の資質が問われる」と厳しく批判した。
民主党・市民連合の大嶋薫会長は「処分も撤回もしないということは、
自民党としてアイヌ民族の存在を否定する発言を受け入れたことを意味する」と述べ、議長に対応を求める申し入れを検討する考えを示した。
また、共産党の宮川潤幹事長は「(金子氏が批判した)アイヌ民族への
市の住宅融資制度は運用の問題で、(民族の存在とは)別次元の話。対応しなければ自民党としての責任が問われる」と指摘。
市民ネットワーク北海道の小倉菜穂子会長も「会派で問題にしないのは理解できない。
政府は『民族共生の象徴空間』の準備を進めているというが、本気か疑いたくなる」と話した。(片山由紀、水野富仁)
URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)
札幌市議会の他会派、一斉に批判 「アイヌもういない」書き込み 自民、金子氏処分せず