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8月5日、理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター副センター長の笹井芳樹氏が自殺した。
STAP騒動で追い込まれた結果の悲劇だ。しかし、これは単なる悲劇ではない。デマと妄想で膨れ
上がった“狂気のバッシング”によって“殺された”といっていい。8月12日に笹井氏の代理人が公表し
た遺書にも「マスコミなどからの不当なバッシング、理研やラボ(研究室)への責任から疲れ切っ
てしまった」と書かれていた。
筆者はいわゆるSTAP問題(本記事では科学的な検証をSTAP問題、それをめぐる一連の世間的な
騒動をSTAP騒動と分けて表現する)を取材してきたが、およそ科学とは程遠いゴシップ報道とヒス
テリックな科学者の反応が時を追うごとに大きくなり、理研の小保方晴子ユニットリーダーと笹井
氏を包囲し、追い込んでいく様子を目の当たりにしてきた。
小保方氏の代理人である三木秀夫弁護士が「集団リンチ」と形容したが、「集団リンチ」に加
わったのはマスコミだけでなく、本来、科学の自律性を守るべき立場の科学者やサイエンス・ライ
ター、一般人までがその輪に加わり、バッシングを執拗に続けた。理研も小保方氏と笹井氏を守る
には十分な対応もせず、小保方氏はNHKの暴力的取材で怪我を負い、その直後に笹井氏は自殺を遂
げた。
笹井氏の死後も、小保方氏に宛てた遺書に何が書かれていたか、というゴシップ報道が相変わら
ず続いている。警察が保管してあったはずの遺書がマスコミにリークされ、日を追ってその内容が
少しずつ開示されているというこの異常な状態が、STAP騒動の狂気を物語っている。
STAP現象が完全な捏造だという確たる証拠はいまだにない。一部報道によって小保方氏による捏
造と信じている人も多いが、7月27日に放送されたテレビ番組、NHKスペシャル『調査報告 STAP
細胞 不正の深層』では、信じがたいミスリードが行われていた。なんと小保方氏が若山照彦山梨大
学教授の研究室にあったES細胞を盗み、それを混入させた細胞を実験に使っていたかのような内容
だったのだ。本番組には騒動の本質が詰まっているので、ここで番組の内容を検証してみたい。
●異様な番組内容
まず指摘したいのが、この番組の最後にあるべきクレジット(制作に関わった人物名)が一切出
なかった、という点だ。NHKスペシャルでは毎回クレジットが流れるのだが、この放送回だけは流
れなかった。匿名によるバッシングが公共放送で行われるという、異様さがさらに際立った結果と
なった。
また、番組タイトルで「不正」という文言が使用されていたが、一般社会で使用される「不正」
には、自らの利益を優先した悪意ある行為、という意合いがある。しかし、サイエンスの世界での
「不正」とは、作法に間違いがあった、手続きにミスがあった、という意味でも使用される。
科学論文の世界では「不正」すなわち「ミス」が見つかることは少なくなく、「不正」の指摘が
あれば「正し」、さらに検証を受ける、という“手続き”の連続である。それが科学における検証のあ
るべき姿だ。その結果、再現性がなければ消えていく。科学は、そのような仮説と検証のせめぎ合
いで発展してきた。
(略、本当に最後まで読みたければリンク先からぞうぞ)
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