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インド首相 31日から公賓として訪日
【NHK】 2014/08/15 14:28
インドのモディ首相が今月31日から4日間の日程で公賓として日本を訪問することになり、菅官房長官は閣議の
あとの記者会見で、この機会に両国の関係を一層強化したいという考えを示しました。
政府は15日の閣議で、ことし5月に就任したインドのモディ首相を、今月31日から来月3日までの4日間の日程で
公賓として日本に招くことを了解しました。
モディ首相は日本滞在中、天皇陛下と会見するほか、安倍総理大臣との首脳会談を行うことになっています。
菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「首脳会談では、政治、安全保障、経済協力、人的交流などの面での
関係強化などについて議論する予定だ。インドは世界最大の民主国家であり、大きな経済発展を遂げつつある。
日印関係は世界で最も潜在性を秘めた二国間関係であり、この機会に日印間の
戦略的グローバルパートナーシップを一層発展させていきたい」と述べました。
■訪日のねらいは
モディ首相が主要国の中で、就任後初めての訪問先として選んだのが日本です。
西部グジャラート州のトップを務めていた2年前にも日本を訪れて積極的な投資を呼びかけるなど、日本を
ビジネスのパートナーとして重視する姿勢を示してきました。
過去10年間で最も低迷している経済の立て直しを最優先課題とするモディ首相にとって、日本などからの投資の
拡大は不可欠なもので、日本側が求めているインフラ整備の促進やビジネス環境の改善を推し進める決意を
強調するものとみられます。
また、慢性的に電力不足のインドは原子力発電を推し進める方針を掲げており、日本からインドへ
原子力関連技術を輸出できるようにする原子力協定の交渉を前進させたい思惑があるものとみられます。
首脳会談では安全保障も重要なテーマになる見通しです。
インドは、領土問題を抱える中国がスリランカなど周辺国で影響力を増していることに警戒を強めています。
モディ政権は先月発表した予算案で国防費を12%余り増やし、中国を念頭に、軍の近代化を積極的に進める
姿勢を示すとともに、先月下旬にはインド海軍が日本、アメリカとの3か国で訓練を行っており、安全保障の
分野でも日本との連携を強めたい考えです。
ソース: URLﾘﾝｸ(www3.nhk.or.jp)