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すてきな未来が来るんだぜ、と言う 映画「STAND BY ME ドラえもん」 山崎貴、八木竜一共同監督インタビュー (3/5ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
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独自の「便利な装置」
3DCGで描くのにあえて冒険物語ではなく、静かな日常の生活に題材を求めたのはなぜだろう。
「映画の冒頭からすでに登場人物がみんな友達で、『さあ冒険に出かけるぞ』というノリには、違和感を覚えました。
出会いという人間関係の根っこから丁寧に描きたかった」と山崎監督。
CG映画の楽しさを日本に根付かせることに心血を注いできた八木監督も「小さいお子さんに加え、
大人が楽しめる作品を作りたかったから」と言葉を継いだ。もっとも、ドラえもんのポケットにある数々の道具は
人知を越えた事態を招く取り扱いに注意を要するものばかり。山崎監督は「タケコプターで
空を自由に飛ぶこと自体がスペクタクルなものでしょう。皆さんは忘れていませんか?」と強調した。
ドラえもんの体内には、セワシの意向に反する言動を取ると、たちまち厳罰が与えられる「成し遂げプログラム」が
組み込まれており、これは本作独自の設定だ。
この成し遂げとは、将来のび太としずかちゃんを確実に結婚させること。
ドラえもんは少しでも「未来に帰りたい」と口走ろうものならば、即座にプログラムが働き、
強烈な電流を体中に流して反省を促すのだ。考案した山崎監督は
「ドラえもんの葛藤がしっかりと描けるし、のび太との出会いと別れを効果的に表現できる。
最初はドラえもんがのび太と一緒に暮らすことを嫌がり、友情を育んだ後半は
のび太と別れたくないのに未来へ帰らねばならなくなる。便利な装置でしょう」と狙いを説明した。