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強い台風11号は9日、四国を暴風域に巻き込みながら北上し、西日本に接近した。各地で大雨
となり、気象庁は同日夕、三重県のほぼ全域に「数十年に1度」の災害への警戒を呼びかける大雨
特別警報を出した。全国で少なくとも約130万人に避難指示・勧告が出された。台風の動きが遅
く影響が長引くとして、気象庁は大雨や土砂災害に厳重な警戒が必要としている。
11号は9日午後10時現在、高知県の足摺岬の南50キロの海上を時速15キロで北北東へ進
んでいる。中心気圧は965ヘクトパスカル、最大風速は35メートル。10日未明に四国に上陸
し、速度をやや速めながら中国地方または近畿地方を通過し、午後には日本海へ抜ける見込み。
三重県では9日未明から雨が断続的に降り、尾鷲市で正午過ぎまでの1時間に85ミリの猛烈な
雨が降った。9日午後10時までの24時間雨量は、高知県津野町で435・5ミリ、津市で43
1ミリ、和歌山県田辺市で411・5ミリにのぼった。
岐阜県各務原市で男性が川に流され、意識不明の重体。広島県東広島市では男性(82)がぬか
るんだあぜ道で転び右足を骨折するなど、宮崎、大阪、大分、香川、愛媛、高知各府県で計18人
が、強風で転ぶなどして重軽傷を負った。
朝日新聞のまとめでは、避難指示が、三重県の四日市市と鈴鹿市の全域、津市の一部の約55万
人に出されたほか、高知県で5550人、徳島、愛媛両県で計約40人に出された。避難勧告は京
都府約14万人、大阪府約8万6千人、和歌山県約3万6千人など近畿6府県で約27万人、高知
県約21万4千人など四国で約43万人、岡山県で約5万5千人に上った。
兵庫県西宮市は、武庫川のはんらんや土砂災害の恐れがあるなどとして、避難に備えるよう促す
避難準備情報を計約7万人に出した。
10日にかけて広い範囲で1時間に50ミリ以上、局地的には80ミリ以上の雨が降る恐れがあ
る。10日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で四国700ミリ、東海600ミリ、近畿5
00ミリ、関東甲信400ミリ、中国、北陸、東北で200ミリ。太平洋側を中心にさらに雨量は
増え、総雨量が1千ミリを超える場所もある。
10日にかけての最大風速は四国35メートル、近畿、中国、九州南部30メートル、北陸、九
州北部25メートルと予想され、西日本は波の高さが10メートルを超える猛烈なしけになるとい
う。
朝日新聞:URLリンク(www.asahi.com)