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「ミス愛知」見つかった…87年前渡米
【読売新聞】 2014/08/07 10:46
1927年に日本へ贈られた「青い目の人形」のお返しとして、同じ年に日本からアメリカへ渡った答礼の市松人形
58体のうち「ミス愛知」とみられる人形が米国ミネソタ州に現存していることがわかった。
これまで行方不明だったが、青い目の人形の研究をしている愛知県豊川市の元教員夏目勝弘さん(72)のもとに
人形を入手した米国の収集家から知らせがあった。
消息が届いたのは昨年10月。ミネソタ州在住の日本人形収集家アラン・スコット・ペイト氏から
「オークションで入手した」というメールが届いた。背中には58体のうちミス愛知を含む5体を製作した
人間国宝の人形作家・平田郷陽のサインがあった。残る4体の所在は分かっているためミス愛知とみられる。
所有していた個人が出品したとみられ、送られてきた人形の写真と渡米前の写真なども一致した。背丈は
約80センチ。ペイト氏が入手した時は当初の着物ではなくドレス姿で、洋風のかつらをかぶっていた。
ペイト氏の依頼で東京の老舗人形店が修復、和服におかっぱ頭の姿を取り戻した。
夏目さんは答礼人形の渡米90周年となる2017年に豊川、岡崎、名古屋、一宮市で「里帰り展」を開く計画で、
今秋に実行委員会を設立する。昨年末には来日したペイト夫妻と横浜市で初めて面会し、人形を借り受ける
約束を交わした。
里帰りと同時に県内で保存されている青い目の人形9体を集め、数奇な運命をたどった日米の人形同士の対面も
実現させたいとしている。中学校の英語の教科書に青い目の人形が載ったことから教材として調べたのが研究の
きっかけという夏目さんは「こんなにうれしいことはない。何としても生まれた国へ里帰りさせてやりたい」と
話している。
◆青い目の人形=米国で排日運動が盛んになった1927年、米国人宣教師が日米親善を願って全米に呼びかけ、
日本各地に1万2739体を贈った。答礼人形は実業家の渋沢栄一が中心になり、当時の47道府県と6都市、樺太、
台湾など4か所の日本領と皇室から計58体が海を渡った。費用は全国の子どもらが1人1銭を募金して
まかなった。45体は所在が確認されていたが、ミス愛知を含む13体は行方がわからなかった。
ソース: URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
画像: URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
(写真を手に「ぜひ里帰りさせてやりたい」と話す夏目さん(愛知県豊川市で))