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僕のシンデレラへ
この手紙をもって、僕の研究者としての最後の仕事とする。
まず、君の病態を解明するために、香山リカ先生に君の診察をお願いしたい。
以下に、STAP細胞についての愚見を述べる。
iPS細胞を超える際、第一選択はあくまでインパクトある真実であるという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであるように、気づいた時点で今さら待ったを唱えられない進行論文がしばしば見受けられる。
その場合には、論文の凍結を含む判断が必要となるが、残念ながら、組織の中で私はブレーキをかけることができなかった。
これからの再生治療の飛躍は、iPS以外の治療法の発展にかかっている。
僕は、君がその一翼を担える数少ない研究者であると信じている。
コツを持った者には、それを正しく行使する責務がある。
君にはSTAP細胞の研究を続けてもらいたい。
遠くない未来に、夢の若返りが、この世のあちこちで施されることを信じている。
ひいては、僕の屍をオレンジジュースに浸し、君の研究材料の一石として役立てて欲しい。
屍は生ける師なり。
なお、自ら再生治療の第一線にある者がSTAP現象を立証できず、か弱いシンデレラ1人に職責を残し死すことを、心より恥じる。
笹前五郎