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重大な人権侵害事件であった慰安婦問題が認識されはじめてからすでに20年以上を経ている。
その間、日本政府は「河野談話」を出し、事の深刻さの認識を示している。
しかし裁判の中では「日韓協定」を楯に、決して補償責任を認めなかった。
本書の読みどころの一つは、裁判所が事実認定したサバイバーの被害実態である。
裁判の中では31人のサバイバーが、拉致または拉致に近い形で慰安婦にさせられた実態が浮かびあがった。
中国訴訟の高裁において裁判所は、
「日本軍構成員によって駐屯地の近くに住む中国人女性(少女も含む)を強制的に拉致・連行して強姦し、
監禁状態にして連日強姦を繰り返す行為、いわいる慰安婦状態にする事件があった」
と判決文を読んでいる。韓国人サバイバーに関しても、10人中6人が拉致被害として認定され、
ほぼ全員が10代の少女であったという。
さらに裁判の中で今日に残る心の痛手=「心的外傷後ストレス障害」(PTSD)が、専門家の診断と共に語られ、
他人からの離脱や快楽の喪失、恐怖とパニック、フラッシュバック、不眠などの被害が認定されている。
慰安婦問題は「20世紀最大の人権問題」(米下院決議)であり、
1日も早くなされねばならない「慰安婦」問題の解決に向けて本書の有用性は高い。
司法が認定した日本軍「慰安婦」―被害・加害事実は消せない! (かもがわブックレット)
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