14/08/05 17:13:01.16 lpGeGFAJ0
>>422
また、おおよそ薬剤の各種類において、自殺の危険性を高めるかどうかについての議論がある。
抗不安薬や睡眠薬に用いられるベンゾジアゼピン系の薬剤が自殺の危険性を高めることが報
告されており、自殺の危険性のある抗うつ薬の賦活症候群や抗精神病薬による自殺関連行
動が生じる懸念については、日本の添付文書に記載されている
。気分安定薬として用いられる抗てんかん薬のアメリカでの承認試験からは自殺および自殺企
図の危険性を増加させることが見出され添付文書に記載されている。
多剤大量で用いられた後に減量が簡単ではないというのは、各薬剤に離脱症状があり、抗精
神病薬の離脱症状、抗うつ薬の離脱症状、覚醒剤の離脱症状、気分安定薬の離脱症状、
抗不安薬の離脱症状、睡眠薬の離脱症状、副作用や離脱症状と疾患との区別が困難な
症状もある。
また各薬剤間で作用を増減させる相互関係があり、増減した薬剤以外の薬剤による副作用
の増強、あるいは離脱症状、もしくは元の疾患の再発が生じる可能性がある。
副作用や離脱症状が疾患と誤診される可能性もあり、そうしてさらに薬が追加されることになる。
特に乱用薬物に分類される薬物の中でも、離脱に入院を要し致命的となる可能性があるも
のは、ベンゾジアゼピン系やバルビツール酸系の鎮静催眠薬およびアルコールのみである。
これらの薬物からの離脱の際には、入院デトックスを要するような危険な発作や振戦せん妄(DT)
の兆候である頻脈、発汗、手の震えや不安の増加、精神運動性激越、吐き気や嘔吐、一
過性の知覚障害の評価が必要である。
一度症状が出てしまうと、薬物療法が効かなくなることも多く、発症機序も不明なため、はじ
めから離脱症状の管理が必要である。