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■維新３府議の離脱認めず…９月まで勢力維持図る
大阪府議会の大阪維新の会・みんなの党府議団は４日、６月に会派離脱を届け出た府議３人について、
当面、離脱を認めない方針を決めた。離脱は９月以降の見通しで、本人の意向に反し２か月以上も会派に
とどめるのは異例。議席数が減り、大阪都構想の議論に影響することを懸念したためだが、新会派の
結成を阻まれている３人は「政治活動の妨害だ」と反発している。
３人は、いずれも１期目の小林雄志（堺市北区）、沢田貞良（大東市）、堀口和弘（泉南市）の各府議。
都構想を巡る議会運営などを「強権的」と批判し、６月２５日に維新からの離脱と新会派発足を表明した。
府議会事務局によると、議員が会派を離脱する場合、所属会派は速やかに了承し、届け出るのが通常。
しかし維新は、この日の府議団の会合で、当面は離脱を認めない方針を確認した。
維新幹部によると、会派の議席数が変わると、都構想の制度を設計する法定協議会の委員構成が変わる
恐れがあるため。法定協では７月に制度を定めた「協定書」を作成し、総務省と協議中で、これにめどがつく
９月まで認めないという。
大阪維新の会の松井一郎幹事長（大阪府知事）は、報道陣に「彼らは（当選するにあたり）維新を利用した。
こちらも彼らを使い都構想を実現する」と述べた。
ただ、府議会の慣例では、離脱が了承されるまで３人は新会派を結成できず、議員控室の割り当ても受け
られない。議員１人あたり月５９万円の政務活動費のうち、会派に納める１０万円も維新に支払う必要がある。
維新の対応について、３人は「慣例を逆手に取ったパワハラだ。こんなやり方で議員の行動を制約することに
府民の理解が得られるとは思えない」と批判しており、この日、府選管に政治団体「大志の会」の届け出を提出。
維新の離脱了承を待たず、ポスター作成などの政治活動を始めた。
URLﾘﾝｸ(www.yomiuri.co.jp)
URLﾘﾝｸ(www.yomiuri.co.jp) 関西発 読売新聞（YOMIURI ONLINE）（2014年08月05日）配信
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