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ギャレット氏は記事の中で、ウイルスの封じ込めに向けた政府の取り組みに国民が必ずしも
従わない理由について、こう綴っている。「恐怖や猜疑心、貧困、苦痛や迷信が蔓延しているが、
これらの要素は誰もが日々の生活の中で堪え忍んできた、いわば雑音のようなものだ。
エボラ出血熱の流行も、これまでもバックグラウンドで流れていた耐えがたいほどの騒音に、
さらなるわめき声が加わっただけと言える」。
今回のアウトブレイクが医療関係者に最初に認知されたのは3月のことで、それ以来拡大を
続けてきた。しかし、7月の最終週に入り、事態はさらに危険な段階に入った。アフリカで
最も人口の多い都市、ナイジェリアのラゴスに発症した人物が渡航したほか、初めてアメリカ人の
感染例が報告された。
シエラレオネでは感染対策を主導していたシーク・ウマル・カーン医師が亡くなり、アメリカ政府も
感染地域への渡航に警告を発している。
今回のアウトブレイクでは、アメリカ人をはじめ、十分な訓練を受け、適切な防御装備を
備えていたはずの人々が感染している。
この事実は、「特別に感染力が強い特異なウイルス株なのではないか」という疑問を
呼び起こす者だと、ラファエル・フランクファーター氏は指摘する。同氏はボストンに本部を置き、
感染地区で診療所を運営する団体、ウェルボディ・アライアンスの事務局長を務めている。
7月最終週にシエラレオネのコノ地区を後にしたフランクファーター氏はメールの中で、
同氏の運営するクリニックは消毒用の塩素や体温計、保護ゴーグル、医療従事者や設備の
消毒に使われる背負式の噴霧器、安全な施設に患者を運ぶための車両などが不足していると訴えている。
「今週に入り、事態は大幅に悪化した」と、フランクファーター氏は述べている。「シエラレオネの
ほぼ全土で症例が発生している上に、カーン医師の死が医療システムに大きな動揺を与えている。
また、コノ地区でも発症が確認された」。
WHOのチャン事務局長は、エボラ出血熱がさらに猛威をふるうことを防ぐために、世界各国は
西アフリカ諸国への支援をいっそう強める必要があると強調した。
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