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ソース 赤旗
URLリンク(www.jcp.or.jp)
長崎県佐世保市で起きた高1同級生殺害事件から2日で1週間。加害女子生徒(16)は、
事件の予兆ともいえるいくつかのシグナルを発信していました。なぜ見過ごされたのか。
佐世保市で取材しました。 (菅野尚夫)
「たくさんの夢を断たれた被害女子生徒。加害女子生徒の孤独の深さを思い知ると悲しすぎる」と話すのは、
新日本婦人の会長崎県本部の会長を務める佐世保市生まれの眞如詠子(しんにょ・えいこ)さんです。
子ども主体でない
加害女子生徒は、県内有数の進学校に入学したものの、学校に行けたのは3日だけでした。
母親を昨年10月にがんで亡くしました。その後、同市内のワンルームマンションで1人暮らしを始めました。
間もなく今年5月には父親が再婚しました。
前出の眞如さんは「子どもの心に寄り添った手当てがされていたならばこれほどの事件にはならなかったと思います」と悔しがります。
加害女子生徒は2010年12月、小学生のとき、給食に異物を混入させる問題行動を起こしています。
父親に金属バットで殴りかかったこともあったと報道されています。
子どもからのSOSではなかったのか。さらに、事件前の今年6月、長崎県の佐世保児童相談所に電話で、
加害女子生徒を診察した医師から相談がありました。「このままでは人を殺しかねない」という内容だったにもかかわらず、
一般的な対応しかできなかったといいます。
2003年に長崎市で中学1年の男子生徒が幼児を殺害する事件が起き、翌年6月には、
佐世保市の市立小学校で同級生による児童殺傷事件が起きました。
日本共産党の堀江ひとみ県議は「この間、すべての学年で少人数学級実現とならなかったけれども、
スクールカウンセラーなどが増えました。地域や学校で子どもの抱えている息苦しさに目を向ける努力は進みました。
一方、県のすすめる心の教育の中身については、今後議論し検証される必要があります」と指摘します。
眞如さんも「子どもが主体となっていない」と、県の命の大切さを伝える教育の改善点を指摘します。
「個人任せでなく、抜本的な対策がとられていただろうか? 長崎には心豊かに育つ自然環境があります。
自分を見つめたり、周りを観察したりする実体験を培うことは可能でした」と悔やみます。
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