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米印戦略対話:中国にらみ関係改善…防衛・原発で協力強化
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毎日新聞 2014年08月01日 21時53分
【ニューデリー金子淳】インドのモディ首相は1日、訪印中のケリー米国務
長官と首都ニューデリーで会談した。31日にケリー氏はスワラジ印外相らと
米印戦略対話も開催。ヘーゲル米国防長官が近く訪印するほか、9月にモディ
首相が訪米しオバマ大統領と会談する。中国をにらみ、米印関係の改善に向け
た動きが加速してきた。
米印関係は昨年12月、インドの駐ニューヨーク女性副総領事が米国で逮捕
された事件を巡り険悪化。今年6月には米国家安全保障局(NSA)が、モデ
ィ氏の所属するインド人民党を情報収集の対象としていたことも明るみに出た。
だが、経済再生を掲げるモディ政権は、米国との経済関係を強化したい考え
のうえ、国境問題を抱える中国に対する警戒感もあるとされる。一方、米国も
中国を念頭にインドを引き寄せたい意向とみられる。
戦略対話の共同声明によると、ケリー氏らは安全保障やエネルギーなどの分
野について協議。米印原子力協定に基づき米国の支援でインドの原発建設を促
進することを確認した。テロ対策やサイバーセキュリティーの分野で協力を深
めることでも一致した。
共同会見でスワラジ外相は「インドの経済や防衛などの分野で米国の存在感
が増すことが我々の利益になる」と強調。ケリー氏も「米印関係は21世紀に
不可欠なパートナーとなるべきだ」と述べた。
ただ、モディ氏は西部グジャラート州首相時代の2002年、州内で起きた
宗教暴動で多数の死者が発生したことなどを理由に米国に入国を拒否されてい
たことがある。このため、対米関係でモディ政権は一定の距離を取るとの見方
もある。記者会見でも、スワラジ外相は「友好国へのスパイ行為は受け入れら
れない」とNSAの情報収集を批判。米国の対露経済制裁についても「インド
が外交方針を変えることはない」と、ロシアとの伝統的な友好関係を保つ考え
を示した。