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ーサカキバラの実際ー
サカキバラくんは更生してはいない。
彼は、現行の法律的、事務手続き上、最大7年間で社会に出さずにはいられなかった。
誰一人として、彼が更生したという確信はもてぬまま社会に出している。
そして2003年の仮退院直前の最後の精神科医とのカウンセリングでは、
申し送りとして次のようなことが診断書に書かれている。
「彼の更生にはいささか疑問が残る。
女性指導教官へのレイプ未遂、乱暴行為などもこの時点で起こしていては言語道断である。
私にはとても更生したとも思えないし、今後、社会に出すと再犯の可能性は十分にあり、
極めて危険である。精神科医として彼の仮退院は許可できない」
それでも、法務省はサカキバラを2004年に仮退院させ、2005年本退院となった。
なぜこういう異常なまでに退院にこだわっとかといえば、
一説には、法務省が世間から少年法の欠陥を指摘されながらも、
更生プログラムを用意し、それが有効であるとの世論を勝ち取るための、