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「東電旧経営陣 起訴すべき」検察審査会
【NHK】 2014/07/31 11:32
東京電力福島第一原子力発電所の事故を巡って告訴・告発され去年9月に不起訴になっていた東京電力の
勝俣元会長ら旧経営陣のうち3人について、検察審査会は「起訴すべきだ」という議決をしました。
この議決を受けて検察は改めて起訴するかどうか判断することになります。
福島第一原発の事故では福島県の住民などおよそ14000人のグループがおととし、東京電力の勝俣恒久元会長ら
旧経営陣など30人余りについて巨大な地震や津波への対策を怠ったのが原因で業務上過失致死傷の疑いが
あるとして告訴・告発しました。
これについて検察は去年9月、「今回の規模の地震や津波を予測するのは困難だった」と結論づけ、全員を
不起訴にしました。
一方、納得できないとする住民グループは刑事責任を求める対象者を東京電力社内で原発事業を担っていた
勝俣元会長ら6人に絞り込んで検察審査会に申し立てていました。
これに対し東京第五検察審査会は勝俣元会長、武藤栄元副社長、武黒一郎元副社長の3人について31日までに、
「起訴すべきだ」と議決しました。
理由について検察審査会は「東京電力は政府の『地震調査研究推進本部』が出していた地震や津波の予測を
容易に無視できないと認識していた。予測は不確実さを伴う自然現象に対するもので、原発事業者としては
これが襲来することを想定して対策を取ることが必要だった」などとしています。
この議決を受けて検察は改めて捜査したうえで起訴するかどうか判断することになります。
ただ再捜査の結果、検察が再び不起訴にしても「起訴すべき」とした3人についてはその後、検察審査会が
「起訴すべきだ」という2回目の議決を出した場合、強制的に起訴されます。
また、検察審査会は元常務1人について「不起訴不当」とし、検察は改めて捜査したうえで起訴するかどうか
判断しますが、再び不起訴になった場合は、元常務に対する捜査は終わります。
一方、残りの2人については「不起訴は妥当」だとする議決を出しました。
この事故では菅元総理大臣ら当時の政府の責任者も別の市民団体から告発され不起訴になりましたが、
検察審査会はすでに「不起訴は妥当」だと議決しています。
ソース: URLリンク(www3.nhk.or.jp)
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