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毎日新聞 7月30日(水)7時31分配信
◇民宿１５業者、指摘される
海水浴客や釣り客に人気が高い兵庫県・淡路島で、民宿を個人で営む約１５の業者が
大阪国税局の一斉税務調査を受け、計約１億３０００万円の申告漏れを指摘されたことが分かった。
悪質な所得隠しは数千万円に上る。高速道路の「休日上限１０００円」が実施された２００９年から約２年３カ月、
本州と明石海峡大橋で結ばれた淡路島は「観光特需」となったが、業者はその分を申告していなかった。【向畑泰司】
関係者によると、１０００円高速に伴う観光特需を対象にした集中的な税務調査は異例だ。
調査対象になった淡路島の民宿は、１０００円高速の効果で宿泊客が大幅に増えていた。
しかし、大半の業者がその分をわざと除外し、前年までと同じ売り上げしか申告していなかったとみられる。
淡路島の約７０の民宿のうち、一部の業者の申告額が１０００円高速の実施前と変わっていないことに国税側が着目し、
地元の洲本税務署がプロジェクトチームを設置し、１２年から一斉調査に乗り出した。
大半の業者は国税局に申告漏れや所得隠しを認め、修正申告に応じたとみられる。
◇「どんぶり勘定で例年通りに」
淡路島南端の南あわじ市の民宿を税務署員が訪れたのは、釣り客や海水浴客でごったがえす２年前の夏だ。
経営者は税務署員に「すいません」と所得隠しを認めるしかなかったという。
追徴課税額は数百万円。民宿の修繕のため積み立ててきた預貯金などをかき集めて納めたという。
「特需の代償にしては高い授業料だったが、いい勉強になった」
依頼４４０
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＜淡路島＞「１０００円高速」特需 民宿１．３億円申告漏れ
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