14/07/28 22:23:05.23 qlP/fH7J0
>>28
日本への移入は、1960年に当時の皇太子明仁親王(今上天皇)が外遊の際、
アイオワ州グッテンバーグで捕獲されたミシシッピ川水系原産の15尾をシカゴ市長から寄贈され、
日本に持ち帰り、水産庁淡水区水産研究所が食用研究対象として飼育したのち、
1966年に静岡県伊東市の一碧湖に放流したのが最初とされていた。
2009年に三重大学生物資源学部が発表したミトコンドリアDNAの解析結果により、
全都道府県の56ヶ所で採取した1,398体全ての標本の塩基配列が、
米国13地点で採取したサンプルのうちグッテンバーグで採取したものと完全に一致したことでこの事実が証明された。
こうした経緯もあって、「おめでたいプリンスフィッシュ」と称されて各地に放流されたという記録がある。
このブルーギルが今や外来種として深刻な問題を起こしていることについて、天皇即位後の2007年
第27回全国豊かな海づくり大会において今上天皇は「ブルーギルは50年近く前、私が米国から持ち帰り、
水産庁の研究所に寄贈したもの。食用魚として期待が大きく養殖が開始されましたが、
今このような結果になったことに心を痛めています」と発言した。
当初は食用として養殖試験なども行われ、各地の試験場にも配布されたが、
成長が遅く養殖には適さないことが判明した。
その後起こったバス釣りブームの際に、バス釣り業界の関係者や愛好家の手により
ブラックバスの餌と称して各地の湖沼に放流されたものが繁殖し、日本中に分布を広げるに至った