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ネットを中心に「ブラック企業」という評価が根づいてしまった感もある、居酒屋チェーン大手のワタミ <7522> 。
その払拭に向けて、労働環境の改善に本腰を入れようとしている。
同社の構造転換を先導する桑原豊社長に、ワタミの“これまで”と“これから”を聞いた。
■ ワタミに労使関係は存在しない
―「ブラック企業」という批判について伺いたい。根本的に批判をはね返すには、労働組合を認めるくらいのことが必要では?
組合は認める認めないというよりも、経営側が決めることではないと思っている。ワタミには、企業理念の中に
「社員は家族であり同志」という言葉がある。そういう人に対して、労使の関係は基本的に存在しないと思っている。
今も、今までも、これからも組合問題についてはいろいろなご意見が出るかもしれない。
だが、今の段階として作らなければならないとも思わないし、作ろうとも思わない。組合があるから、
社員の考えていることがつかめるわけでもない。今はワタミにとって必要かというと、必要ではないと思う。
―“家族”という理念と現実にズレがあったのが問題では?
現在も訴訟中なので詳細は申し上げられないが、6年前に大事な社員がお亡くなりになったという事実は
重く受け止めている。こんな悲しいことを起こしてはいけない。われわれができることは、会社の実態を変えることだと思う。
残業にしても休みにしても、「取るな」なんて言っていないし、週休2日取りましょう、残業代もつけましょうと言っている。
どの企業にも、自分たちが大事にしているもの、守りたいものがある。お店であれば、自分たちのお店はお客様の
アンケートの内容がいい、お店の成績がいいということ。そんな状態の中で頑張りすぎているところはあったと思う。
頭の中はそんなこと考えていてもいいじゃないですか。だけど、心と体はしっかり休めてくださいと。
今は週休2日、36(サブロク)協定で決めている残業時間もあるので、1人1人見張っていかなくてはいけない。
強制的にでも休みを取らせる。店、エリア、本部でやる。それがダメなら、店を閉めるという形で実態を変えていくことを考えている。
これは、組合を作ったからといってできる問題ではない。本当にそのことを最優先経営課題として入れている。
外食事業では週1回、約1200人いる正社員と1万6000人いるアルバイトの勤怠データを確認している。
固有名詞でアラートができる。エリアマネージャーや本部長がどういうワークスケジュールから、
どのように事前に手を打つかということをやっている。
もう一つは、外食というのは新卒が3年経つと離職率が5割。われわれもそれに近い水準はある。
一方で、独立して辞める人もいるが、業界水準レベルだ。
今年の新卒からしっかりとデータを取るが、日本の全産業の平均が3割なので、これを下回る離職率を目標にしていく。
実態を継続的に外部に出していく。これによって、ガラス張りの状況で見ていただけるし、社員の人たちにも意思として伝えていける。
ブラックという定義は今でも困惑している。ネットを批判するわけではないが、これでどれだけ多くの人が悲しんでいるか。
社員、社員の家族、株主、取引先の方に悲しい思いをさせている。
ブラックだなんて全然思っていない、過去も今も、将来も。だから自分たちの中身を出していく。
実態を変えるだけではなく、実態を社会に示していくということが大事。
■ 風評の払拭に近道はない
―ブラック批判の影響については?
肌感覚だが、われわれだけが厳しくなったのではない。これは業界全体にいえることであって、集客についてまったく影響がない
とは思わない。この風評ばかりはどうやってもなくすしか仕方がない。そこが実態を示すというところにつながる。 (撮影:今祥雄)
※ 後編は7月29日(火)に配信を予定しています。 →ワタミの詳細は「四季報オンライン」で
又吉 龍吾,西村 豪太
(※元記事より抜粋しています。全部読む)
「ワタミがブラックとは全然思っていない」
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)