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採用難、焦る中小企業…大手求人増え新卒争奪戦
【読売新聞】 2014/07/24 13:14
中小企業が来春の卒業予定者の採用に苦戦している。
景気回復で大手企業が採用者数を増やし、しわ寄せを受けているためだ。数年前まで「氷河期」と言われた
就職戦線は様変わりしており、終盤戦にさしかかった時期にもかかわらず、十分な人数を確保できていない
中小企業の経営者らは焦りを募らせている。
「仕事を覚えられるよう、丁寧に教えます」
大阪市北区で今月中旬に開かれた中小企業5社の合同就職説明会は、親身な対応をアピールする企業が
目立った。ただ、参加した学生は10人程度。関係者は「この2倍の参加者数を見込んでいたのに」と表情を
曇らせた。
大企業の多くは学生への内々定を出し終えている。6月以降に採用活動を本格化させた中小企業も、本来なら
人材確保にめどが立ち始める時期だが、「売り手市場」のハードルは高い。
大阪市の洋菓子店運営会社の人事担当者は「2人採用したいが、その見込みが立たない。新卒が無理なら
既卒でも中途でも、とにかく確保しなければ」と焦りを隠さない。大阪府内の食品関連の専門商社も、
会社説明会の参加者が昨年の3分の1の10人以下に激減した。人事担当者は「今年は参加者が全く集まらない」と
漏らす。
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(中小企業の合同就職説明会で、担当者の話を聞く学生たち(17日午後、大阪市北区で)=泉祥平撮影)
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